生きるヒント

◆夫婦共働き。2人目を育てられるか不安です(28歳・女性)

6年前に夫(33)と結婚しました。長女(5)と3人で暮らし、夫婦共働きで、近くに夫の両親も住んでいます。最近、長女から「きょうだいがほしい」と懇願されています。夫も長女にきょうだいがいる幸せを味わわせてあげたいという思いがあるようです。一方で、私自身、2人目を産むとなると、今後の生活費や教育費の心配や、育児休暇取得後の職場復帰が可能かどうかなどに対する不安や悩みが尽きません。夫の両親が「仕事をしている間の子供の面倒は見てあげるから」と言ってくれますが、それでも慎重になってしまいます。

◇回答者 泉田和市郎

 出産や育児に関する社会状況を見渡してみると、晩婚化や出産年齢の高齢化、待機児童問題、経済的な理由など、さまざまな状況下で子供を産むことをあきらめてしまうケースがあるようです。また、インターネットで検索しても、子育てに関するさまざまな情報が氾濫しているだけに迷ってしまうことも多いと思います。

 まずは、あなたが置かれている環境を考えてみてはいかがでしょうか。長女にきょうだいの誕生を懇願され、それに夫も賛成し、夫の両親も子育てに協力しようとしてくださっています。私は、あなたはとても幸せな人だと思います。

 開祖さまから、「子育ては、母親にとって何物にも替え難い大事業」と教えて頂いています。いのちを授かるとは、お金には代えられない尊いチャンスを頂くことであり、私たちは子供を通して、本当に大切にしなければならないことを学ばせて頂けるのです。そのような受けとめ方が、周囲の環境をありがたいと思い、わが子に対する愛情をより一層深めることにつながるのだと思います。

 人として最も大切にしなければならないのは、両親から頂いた自らのいのちに感謝すること--そのような価値観を持つことが大事だと考えます。人間の成長を自分の子供を通して感じられるということは、親にとって掛け替えのない喜びです。子育てには苦労がつきものですが、親から頂いたいのちを見つめることによって、その苦労が喜びに変わっていくのです。未来のことは、誰も分かりません。先の心配ばかりをするのではなく、今を大切にし、夫や夫の両親と心を通わせ合い、今世で頂いた自分のいのちに対する感謝を深めていってください。経済的に大変なこともあるかもしれませんが、生活の工夫や周りの協力によって乗り越えられることも少なくないでしょう。

 今あるいのちに感謝し、人に対して思いやりあふれる親の元で生まれ育つ子供は、感謝の心で人や物事に接することを親の姿から学んでいくことができるでしょう。大切なのは、親が、「仏さまのものの見方」を養っていくこと。それにより、不安な状況にとらわれることなく、安心して人生を歩んでいけるはずです。

 いのちを授かる、そのスタートは今であり、すでにそのための大切な時を過ごしているといえるでしょう。今、置かれている環境や周りの協力者に感謝できる自分になることが、人の親として本物になることにつながるのです。