生きるヒント

◆希望部署で働けず、がっかり。どう心を切り替えれば…(26歳・女性)

念願だった製菓メーカーに就職して4年が過ぎました。商品企画に携わりたくて入社したのですが、希望ではない総務管理部門に配属され、我慢しながら働いてきたというのが本心です。学生の頃から、自分が開発に携わったお菓子で子供たちの喜ぶ笑顔を見たいという夢を抱き、就職後、栄養士など食品関連の資格を取得しました。休日は、同業の企画部に働く友人に協力してもらい、独自にマーケティングを行い、売れ筋の商品もチェックしています。会社という組織で一社員の希望が簡単に通るとは思いませんが、私なりに精いっぱい努力し、毎年、管理職に意向を伝えましたが、かないませんでした。どのように現状を受けとめ、仕事に取り組むことが大切でしょうか。

◇回答者 出射優行

 苦労して就活を乗り越え、入社しても、<配属先が意に沿わない>といった理由で、すぐ退職してしまう若者が多いと聞きます。そんな風潮もある中で、希望の部署でなくても、自らの役割をしっかりとこなしながら、自分が企画したお菓子で子供たちを笑顔にしたいという夢を持ち、努力を重ねてきたことは本当に素晴らしいと思います。よく頑張ってこられましたね。

 希望の部署に即配属される新入社員はまれで、そうでないケースがほとんどです。配属された先には必ずあなたに必要なご縁があるはずです。“ポストにベスト”の精神で、そこでの学びを大事にしてください。法華経では、与えられた環境条件で最善を尽くすという生き方を教えて頂きます。腹を決めて業務に取り組むと、新たな発見があり面白さが見つかるものです。それを仏さまからの手配と受けとめ、真心で努力して務めていくと、きっと見ている人はいるはずです。仏さまは、あなたの努力を必ず見ておられます。

 ですから、今は、夢のために“屈伸運動”をしている時期と考えてみてはいかがでしょう。栄養士の資格を取得したり商品開発のフィールドワークをしたり、憧れの仕事に備え努力していることは将来、役立つと思います。人事では人数配分や適材適所が考慮されるので、上司は総務的な分野にあなたの適性を見いだしているのかもしれません。自分では分からない可能性もあると前向きにとらえましょう。

 人生はどう展開するか予測できません。私の知り合いに海外添乗業務を希望して入った旅行会社で、国内旅行のプラン作りの補佐に配置された青年部員さんがいました。くじけそうになった時もあったようですが、彼女は裏方に徹しました。その後、ある高校の職員に転じた彼女は、現在、国際交流に関する部署で在校生の留学に携わり、旅行会社で培ったプラン作成などの知識と経験を生かしています。前職場での学びは無駄ではなかったと頑張っています。

 働くとは、傍を楽にすることといわれます。あなたの夢には、自己満足ではなく子供に幸せになってもらいたいという菩薩の思いを感じます。子供を取り巻く環境が厳しさを増す世の中で、自分がつくったお菓子で子供を喜ばせ、笑顔にしたい--。そんなあなたの優しい心から生まれたその夢を大切に育ててください。つらい時はご供養をすると、仏さまの励ましが聞こえてくるかもしれませんね。心から応援しています。