生きるヒント

◆胃がんが見つかり、不安で、夜も眠れません…(40代・男性)

40代の男性です。健康診断で胃がんが見つかり、大変ショックを受けています。幸い早期発見のため、部分切除で腫瘍を取り切れるとのこと。それでも、手術がうまくいくのか、いつかがんが再発するのではないか、私が死んだら妻と二人の子供(中学2年生と小学5年生)はどうなるのかと、次々と不安が湧き、夜も眠れません。家族にも心配をかけ、申し訳ない気持ちでいっぱいです。これまで当たり前のように生活してきましたが、生きるのがこんなにも有り難いことだとは思ってもみませんでした。先の事を心配し過ぎるのかもしれませんが、毎日、つらい気持ちで過ごしています。

◇回答者 秀島康郎

 大変重い事実を告げられ、全身から血の気が引くほどの不安と恐怖を覚えられたことでしょう。本当につらく、苦しく、どうしようもないお気持ちだと拝察致します。

 手術やその後の治療については医師にお任せするしかありません。ただこれは真実ですが、人の生き死にを決定するのは人間の力ではありません。「法華経」の「譬諭品」に『今此の三界は 皆是れ我が有なり 其の中の衆生は悉く是れ吾が子なり』とありますが、すべては仏さまの手配によるものであります。

 現在、希望を持てないつらい状態だと思いますが、あなたにとって今、大事なのは、すべてを生かす仏さまが「見える」かどうかです。つまり、自分のいのちとすべてを生かす本仏(真理)のはたらきを「感じられる」かが、大安心を得る鍵だということです。

 では、どのようにすれば仏さまが「見え」、はたらきを「感じる」ことができるのでしょうか。「仏説観普賢菩薩行法経」に、『懺悔清浄なること已りなば…(中略)…七仏を見たてまつらんに』とあります。

 ここで説かれているのは、まず現実の問題にとらわれる自分を改めることです。そして、「仏さまは私を導き、生かしてくださっているのだ」と心の底から感謝を尽くせば、わが身は清まり、夢の中でも仏さまが「見え」、はたらきを「感じられる」ようになるということです。そればかりではありません。『法喜の楽を得ん』として、法悦に満ちた真の大安心を頂けると説かれています。

 あなたは病を通して、生きることの有り難さに気づかれました。大変尊いことです。妻がいて自分を支えてくれている。かわいい子供たちが今世、親子として尊い縁を結んでくれている。そうしたかけがえのない家族の中で、これまで生かされていたことに気づかれました。

 その感謝の思いを、まず奥さんとお子さんに伝え、そして仏さまに、「生かして頂いている」ことの感謝を申し上げる。これこそが今、大事ではないでしょうか。

 会長先生は「感謝で受け止めることで、神仏が『味方』をしてくださる」と教えてくださっています。仏さまが味方についてくだされば大安心です。仏さまは、あなたに「必要」なことを、これからもお手配くださいます。どうか法華経を信じ、実践してください。必ず大安心の境地を頂けます。共に「仏さまが見える」精進をさせて頂きましょう。