多発テロ被災者・難民救援と平和構築

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●WCRP国際委員会声明文 (2001.10.31)

世界の諸宗教指導者は合衆国に対するテロ攻撃を非難し、
信仰を持つすべての人々の相互理解を求める
『いかなる宗教伝統もこのような行為は容認できず、また容認しない』


世界宗教者平和会議議長
アル・ハッサン・ビン・タラール王子

2001年9月12日、ニューヨーク―昨日の合衆国へのテロ攻撃に対し、世界の諸宗教の指導者は、悲しみと怒りを抱きつつ、過激行動を非難し、暴力と流血の中にあっても寛容と理解を追求するよう信仰を持つすべての人々に呼びかけている。
「罪なき人々が標的となり、人質となった今回の残酷な暴力の行為は、どのような理由によっても正当化されない」と、世界宗教者平和会議(Religion for Peace)の議長でムスリムであるヨルダンのアル・ハッサン・ビン・タラール王子は述べた。「いかなる宗教伝統もこのような行為は容認できず、また容認しない。われわれは声を大にしてこれを非難する。
「生命の不可侵性を尊重することは、すべての宗教の要である。世界中の宗教者は今回の悲劇に愕然としており、このような不当な暴力を断固拒否する」。
Religion for Peaceは本日、宗教的寛容と平和への共同行動を促進し、宗教共同体は一致して昨日発生したようなテロ行為を非難していることを示すための、国際的な宗教指導者と政治指導者によるサミットを開催することを発表した。
ReligionforPeaceは、平和実現に挺身する世界の諸宗教指導者による最大の国際的連帯組織である。その国際管理委員会は、イスラーム、キリスト教、ユダヤ教、仏教、ヒンズー教、シーク教、バハイ教、ゾロアスター教、そして民俗宗教などの指導者で構成されている。
「過激派内の少数による今回の行為はまったく卑劣であるが、少数の行いのために多数を非難するのは正当ではない」と、Religion for Peaceの副議長であり、アメリカ正教エキュメニカル担当局長のレオニド・キシュコフスキー師は述べた。「現在憶測されているように今回の事件が宗教的過激派によって引き起こされたのだとしても、彼らの宗教伝統そのものは非難されるべきではなく、また、世界中にいる平和的で罪の無いその宗教伝統の信徒の圧倒的大多数に、どのような形であれ責任を負わすべきではない」。
全米ユダヤ教委員会諸宗教関係担当国際局長であり、Religion for Peaceの40人の国際共同会長のひとりであるデイビッド・ローゼン師は、昨日の事件が、すべての宗教伝統に属する人々にとって、「マイナスではなく、プラスにはたらく機会」となってほしいという希望を表明した。
「昨日われわれが世界中で目撃したのは、あれらの行為に対する恐怖とその犠牲者へ対する哀悼の心のほとばしりであった」とローゼン師は述べた。「世界の人々が今回の事件に際して共に抱いた悲しみと怒りを認識し、テロリズムと不寛容を地球上から根絶するために、国や宗教の違いをこえて協働していけるよう、私は祈る」。
サミットの計画を発表する中で、Religion for Peaceの事務総長をつとめるウィリアム・F・ベンドレイ博士は、昨日の事件が諸宗教による世界的な協働と相互理解の推進というReligion for Peaceの使命遂行を阻むことはない、と強調した。
「Religion for Peaceの活動とそれを支える先見性豊かな指導者たちの存在は、必ずしも広く一般的に知られているものではない」とベンドレイ博士は述べた。「しかし、このような本当に悲劇的な、恐ろしい事件のさなかでさえ、世界中の宗教指導者と信徒は近年の諸宗教協力の分野におけるめざましい進展を理解している。さらに多くの宗教的信念を持つ人々が、時をたがえず、人々をへだてる壁を打ち破り、すべての宗教伝統が共有している建設的な価値観にもとづいて行動するよう、われわれは確信を持って前進していく」。

世界宗教者平和会議管理委員への注記:
Religion for Peace国際事務局のすべてのスタッフとその家族は無事であり、みなさまから頂いた多くのご厚意とご支援のメッセージに感謝いたします。