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●酒井前理事長談話(会員向け) (2001.9.26)
「米国同時多発テロ事件」に関する本会としての取り組みについて
立正佼成会理事長 酒井教雄
9月11日、米国で起きた「同時多発テロ事件」では、いまなお6000人を超す行方不明者の捜索活動が懸命に続けられております。同時に、「報復」のための軍事行動が、米国のみならず各国の連携のもとに準備されるなど、今回のテロ事件が、世界を巻き込んだ争いに発展する危険性も否定できない状況にあります。開祖さまのご指導により、諸宗教対話・協力を基盤にした世界平和実現を目指して活動を続けてまいりました本会にとりましては、決して看過することのできない事態であります。 米国でのテロ事件に際し、会長先生は、現地から伝わるテレビ報道を、夜を徹してご覧になり、想像を絶する被害に深く心を痛めておられたと伺っています。そして朝夕の御供養の中で、犠牲となった方々のご冥福を祈られると共に、行方不明者が一刻も早く発見されるよう、また今回の事件がさらに大きな暴力を生み出さぬよう、一心に祈りを捧げておられます。 事件発生直後の15日には、会長先生よりいち早く「緊急談話」も頂戴致しました。その中で会長先生は、『今回のテロ事件は、諸宗教対話・協力の歩みが、本当の意味で十分であったのかを、われわれに厳しく問いかけるもの』と受けとめられ、『犠牲となった方々の無念の思いを無駄にすることなく、未来に生かしていくためにも、今後、さらに諸宗教間の対話・協力を密にし、「共生の世界」を築き上げていけるよう全力を傾けてまいりたい。米国民の方々と悲しみを分かち合い、一刻も早く当地に平穏が訪れますよう、立正佼成会の信者をあげて祈りを捧げさせて頂きたい』と心中を吐露されました。また暴力に暴力で対抗するのではなく、何よりも「報復」や「復讐」を超えた宗教的な対応を模索していく重要性をお説きくださいました。 さらに会長先生は、12日に発表されたWCRP(世界宗教者平和会議)国際委員会の「緊急アピール」に対し、WCRP国際委員会会長のお一人として、全面的な賛意を示されると共に、アピールの中で明らかにされました国際的な宗教指導者と政治指導者によるサミット開催(10月下旬から11月上旬にかけてニューヨークで開催予定)に向け積極的に取り組まれ、ご自身もこのサミットに参加されるご意向を示されています。 こうした会長先生のお心、また全国の会員の皆さまの思いを踏まえ、18日、教団で臨時部長会議を開催し、今回のテロ事件に対する本会としての取り組みのあり方を検討、決定させて頂いた次第であります。 決定致しました今後の取り組みは、国際的にはWCRP国際委員会、国内的にはWCRP日本委員会、新宗連(新日本宗教団体連合会)等、諸宗教と連携、協働することを重視して検討させて頂きました。これまで開祖さまを中心にして築き上げられてきた諸宗教間の対話・協力の潮流、ネットワークを生かし、諸活動を進めさせて頂くものであります。 本会独自の活動と致しましては、教会・家庭の祈りを捧げさせて頂くと共に、「世界平和祈りの週間」(10月21~28日)で全会員の祈りを結集させて頂きつつ、本会会員の宗教心の発露としての諸活動を展開させて頂きたいと存じます。また、今回の事件への対応を継続的に検討させて頂くため、教団内に「多発テロ関連対策会議」を設置させて頂いたところであります。 私たちは、日頃会長先生より、「人類は皆、一つの大いなるいのちに生かされて生きる兄弟姉妹、家族である」と教えて頂いております。このことをあらためて心に刻み、今回の「テロ事件」に関する本会としての取り組みを、会員の皆さま共に、また世界の諸宗教者と共に進めさせて頂きたいと念願しております。皆さまのご理解とご協力を心よりお願い申し上げる次第であります。
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※平成14年1月1日をもって酒井教雄理事長が退任し、新理事長に山野井克典理事が就任しました。 | | |