諸宗教とのネットワーク

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●WCRP(世界宗教者平和会議)
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WCRPは、世界最大規模の諸宗教間対話組織です。1970年、京都での第1回WCRP以来、これまでに7回の世界大会が開催され、宗教間対話から宗教協力による行動へとその歩みを進めてきています。国内でもWCRP日本委員会が活発な活動を展開しています。
WCRPは、世界の宗教者の対話・交流を促進するとともに、世界平和に向け、協力して活動を推進していくことを目的に創設されました。1970年10月、世界39カ国から300余人の宗教者が集い、「非武装・開発・人権」をテーマに京都で第1回WCRPが開催されて以来、1999年にヨルダン・アンマンで開催された第7回WCRPまで、世界大会は7回を数えます。今日では、WCRP国際委員会(本部・ニューヨーク)が国連経済社会理事会でNGOの最高資格である総合協議資格を与えられるなど、世界最大の諸宗教間対話組織と認知されるようになり、国際社会から大きな評価を受けています。特に、最近では「行動するWCRP」として、国際常設委員会によるシエラレオネの内紛解決、ボスニア・ヘルツェゴビナでの紛争後の民族・宗教間の和解に向けたプロジェクトなどが成果を上げています。
世界35カ国に各国委員会が置かれ、WCRP日本委員会でも、人権、難民、非武装・和解、開発・環境の各委員会、青年、婦人の両部会が活発に活動を展開。青年部会ではサマーキャンプ、日韓青年交流会などを継続的に行っています。立正佼成会では、WCRPの創設に尽力した庭野日敬開祖の遺志を継承し、国内外での活動に積極的に参加しています。

●ACRP(アジア宗教者平和会議)

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アジアの平和のために、アジアの宗教者が力を合わせて取り組もうと、ACRPではこれまでに会議を重ね、さまざまな行動へと踏み出してきました。
アジアには貧困や飢餓にあえぐ地域が多く、分断された国家体制を強いられている民族もあります。また、宗教、政治、経済問題など平和を阻害する要因も山積しています。1976年11月、「アジアの宗教者は、アジアの同胞のためにもっと積極的に手を取り合うべきだ」との声が高まり、第1回ACRPがシンガポールで開催されました。アジアの諸問題の解決に、アジアの宗教者自身が取り組むことを目的に、ACRPはこの後5年ごとにインド・ニューデリー、韓国・ソウル、ネパール・カトマンズ、タイ・アユタヤ、インドネシア・ジョグジャカルタで開催されてきました。インドシナ難民の救済、ACRP平和教育センター(韓国・ソウル)の設立、朝鮮民主主義人民共和国(北朝鮮)訪問と宗教者との交流、「日・朝・韓合同宗教者会議」の開催など、アジアの宗教者の主体性を生かし、さまざまな事業・活動を展開すると共に、アジア太平洋地域における宗教間の相互理解と協力を促進し、大きな成果を挙げています。

●IARF(国際自由宗教連盟)
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IARFは、「自由」「寛容」「協力」を柱に、信教の自由を守り、宗教的な抑圧を解消するために100年にわたって活動を展開してきました。草の根レベルで、諸宗教間の対話・交流を促進しています。
IARFは、「ユニテリアン(自由キリスト者)と自由宗教思想家・活動家の世界協議会」として、1900年にアメリカ・ボストンで結成されました。翌年、ロンドンで第1回世界大会を開催。以後、3年おきに世界各地で大会が開催されています。立正佼成会はじめ日本の宗教教団が加盟したのは1969年。キリスト教を中心としたネットワークに仏教、神道が加わり、諸宗教間の相互理解が促進されてきました。1981年には庭野日敬開祖がIARFの第25代会長に就任。1984年の第25回世界大会は、東京で開催され、立正佼成会施設が会場となりました。世界大会などでは、会員・信徒といった草の根レベルでの交流が促進され、宗教体験を分かち合い、宗教・宗派を超えて信仰を学び合うという姿勢が見られます。IARFは100年間にわたり「自由」「寛容」「協力」を柱に、諸宗教対話を推進してきました。それは信教の自由と少数派の人権を守り、宗教的な抑圧の解消に取り組んできた歴史でもあります。こうした取り組みが評価され、国連経済社会理事会でNGOの最高資格である総合協議資格を与えられています。
日本国内では、IARFに加盟している個人や教団が集まり、JLC(IARF日本連絡協議会、本会も加盟)を組織し、さまざまな活動を行っています。

●日中韓国際仏教交流協議会
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日本、中国、韓国の仏教と文化の交流を通じ、「黄金の絆」を強め、世界平和に貢献することを目的に結成されました。3回の国際大会に参加したあと、3国による委員会で議決された親善、仏教興隆などに関する事業を行っています。
日本、中国、韓国の仏教と文化の交流を通じ、東アジア仏教徒の絆を強め、世界平和に貢献することを目的に1994年に結成されました。中国佛教協会40周年を記念する交流会が京都で開かれた際、会長の故・趙樸初師が、東アジア仏教徒の「黄金の絆」を強めるため3国仏教徒による国際会議の開催を提案したのが発端です。1995年、北京で中韓日仏教友好交流会議が開かれ、仏教史上初めて3国仏教徒が一堂に会し、世界の平和を真剣に討議しました。翌1996年にはソウル、1997年には京都(立正佼成会京都教会)・奈良(東大寺)を会場に「黄金の絆」を強めてきました。
その後も実務者レベルの委員会が毎年行われ、親善、仏教興隆などに関する事業を行っています。その一つに3国共通の仏教根本聖典の編纂があります。北京大会で立正佼成会の庭野日鑛会長が提唱したもので、その後、立正佼成会が委託を受け、中央学術研究所が編集に携わりました。

●日宗連(日本宗教連盟)
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日宗連は教派神道連合会、全日本仏教会、日本キリスト教連合会、神社本庁、新日本宗教団体連合会の5連合が加盟する宗教の連合体です。
終戦後の1946年、政教分離の原則により、神社本庁が宗教法人として設立されました。同年6月、仏教、キリスト教、教派神道の3連合会に神社本庁が加わり、政府の支配から離れ、日宗連へと発展的に改組されました。そこには、戦前の反省を踏まえ、宗教者が信教の自由、政教分離の原則が必要であることを痛感するに至ったという背景があります。1951年には新宗教の連合体・新宗連(新日本宗教団体連合会)が組織され、翌年、日宗連に加盟しました。これにより、日宗連には教派神道連合会、財団法人全日本仏教会、日本キリスト教連合会、宗教法人神社本庁、財団法人新日本宗教団体連合会の5連合が加盟することになり、一部を除きほとんどの日本の諸宗教団体が加盟しているという、世界に類を見ない宗教の連合体へと発展しました。
その後、平和祈念の集会などを開催し、1963年には「核兵器禁止宗教者平和使節団」をヨーロッパに派遣しました。今日では、「宗教と税制」「脳死・臓器移植」などの問題に関するシンポジウムを開催しているほか、宗教者の見地から各種法案に対しての意見書を政府機関に提出しています。

●新宗連(新日本宗教団体連合会)
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新宗連は新宗教の諸教団が手を携え、人々の魂の救済と社会の浄化、世界平和に貢献することを目的に活動を推進しており、現在68教団が加盟しています。
第2次世界大戦後、「日本国憲法」によって信教の自由が宣言され、さまざまな新しい宗教教団が、戦後の疲弊しきった日本人に生きる希望と勇気を与えようと、活発な活動を展開するようになりました。そのような中、1951年10月27日、新宗教の諸教団が手を携えて、人々の魂の救済と社会の浄化、ひいては世界の平和に貢献していこうと新宗連が結成されました。新宗連は翌1952年、日宗連(日本宗教連盟)に加盟。諸宗教との協力、協調をはかりながら、これまでに、原水爆禁止や開発途上国への開発援助などの平和運動、伊勢神宮国有化阻止、靖国神社国家護持反対など、信教の自由を守る運動を主に活発な活動を展開してきました。
また、千鳥ケ淵戦没者墓苑での「戦争犠牲者慰霊並びに平和祈願式典」、新日本宗教青年会連盟による「東南アジア青年平和使節団」やネパールでの農業開発や植林、地球環境問題などにも継続的に取り組み、大きな成果を上げているほか、全国11ブロックに分かれた「総支部」でも、活発な対話・交流を基盤に平和活動が展開されています。2001年、結成50周年を迎え、これまで活動の指標となってきた標語「信教の自由」「政教分離」「宗教協力」「国民皆信仰」を改め、新たなスローガン「信教の自由を守ろう」「宗教協力を進めよう」「世界の平和に貢献しよう」が制定されることになりました。

●世界連邦日本宗教委員会
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世界連邦運動に呼応し1967年、超宗派の「世界連邦日本宗教委員会」が創立されました。国内各地で「世界連邦平和促進宗教者大会」を開催すると共に、国際交流に尽力しています。
世界連邦運動とは、世界の国々が互いに独立を保ちながら、地球規模の問題を扱う一つの民主的な政府(世界連邦政府)をつくることを目的とした運動です。国際連合の改革と強化を通して世界連邦を実現し、世界各国が世界連邦政府の下で法的かつ効率的に、ひとつの秩序のもとで平和と人権を守っていくことができる世界の構築を目指しています。
「世界連邦」という考えは、思想家や哲学者の間には歴史的に古くからからあり、第2次世界大戦後、一般民衆をも含めた実践運動として発展しました。1946年、各国の世界連邦主義者がベルギーのルクセンブルグに集まり「世界連邦政府のための世界運動」を組織、翌1947年にスイス・ジュネーブ湖畔のモントルー市で第1回大会が開催されました。その後、各地で世界大会を開催、研究会議や討論集会を催すなど世界連邦の必要性について世論を喚起するとともに、各国政府に働きかけています。
日本では、1948年、広島被爆3周年を機に「世界連邦建設同盟」が結成され、その後「世界連邦都市宣言運動」が多くの地方自治体に広まりました。同運動に連携する動きは宗教界にも見られ、1967年、「世界連邦日本仏教徒協議会」「基督教世界連邦協議会」「世界連邦教派神道協議会」を母体に、超宗派の「世界連邦日本宗教委員会」が創立されました。さらに、1991年、国内で世界連邦運動を展開している団体間の連絡・提携を緊密にし、共同して事業を行うことを目的に「世界連邦推進日本協議会」が結成されました。同協議会は「世界連邦建設同盟」「世界連邦日本国会委員会」「世界連邦宣言自治体全国協議会」「世界連邦全国婦人協議会」「財団法人世界平和協会」「世界連邦日本宗教委員会」の6団体で構成され、毎年、全国各地で「世界連邦日本大会」を開催しています。
「世界連邦日本宗教委員会」では毎年、「世界連邦平和促進宗教者大会」を開催しているほか、これまでに各国に宗教使節団を派遣し、国際交流を進めてきました。

●各地の宗教者懇話会など

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それぞれの地域の諸宗教者が手を携えて、地元のニーズに沿った活動を展開していこうと、日本の各地で「宗教者懇話会」などの宗教協力組織が結成されています。本会の各教会も、それらの会に加盟し、宗教・宗派を超えた対話、活動を推進しています。
本会の各教会では、地域の神道、仏教、キリスト教、新宗教など諸宗教者で構成される「宗教者懇話会」などに加盟し、対話・交流ならびに諸活動を行っています。各懇話会では、それぞれの地域で事故などでなくなった方々のみ霊を慰める「事故殉難者慰霊祭」や戦争犠牲者を追悼し平和を祈念する式典、毎年10月「世界平和祈りの週間」での祈りの集いなどを開催しています。聖職者間の対話から一般信者、会員レベルの交流に発展しているケースも多く、宗教者のメッセージを社会に届けようと、地域のニーズに合わせた学習会や講演会、シンポジウムなどさまざまな活動も展開されており、社会に積極的に貢献する姿勢に対し、地域からも期待が高まっています。活動の一例として、三浦半島宗教者平和会議が毎夏、開催している「世界戦没殉難者追悼・平和祈願式典」、長崎県宗教者懇話会が8月8日に原爆落下中心地で開催する「原爆殉難者慰霊祭」、沖縄宗教者の会主催の「祈りと平和の集い」(8月15日、糸満市摩文仁・平和祈念堂)などがあります。