人権

HOME  >   活動   >   人権

人権

人は誰も皆、自由と平等を願い、幸福な生活を求めています。「人間は、生まれながらにして平等の存在であり、あらゆる人種、民族、性、宗教、職業、門地など一切の理由によって差別されてはならない」と言われます。このことは、人間として生きていく上での大原則です。
しかし、現実には人が人を差別し、抑圧し、弾圧し、搾取している事実があります。例えば、世界には米国などでの有色人種差別、インドのカースト制度などがあります。地域・民族紛争の根底にも民族・人種差別があります。HIV感染者などへの差別問題も深刻になっています。
一方、日本にも、在日韓国・朝鮮人差別、アイヌ(民族)差別、外国人労働者差別、女性差別、障害者差別、部落差別などがあります。特に部落差別には、基本的人権をおかされている現実が集中的に現れています。
人はさまざまな理由で人を差別しますが、差別心とは、要約すると差別する側の利己心から発しているといっても言い過ぎではありません。その意味で、差別解消、人権擁護に取り組むことは、人間のエゴイズムを克服することを目指す宗教活動の一つと言えます。
私たち立正佼成会会員は、今日まで国連の決議と、WCRP(世界宗教者平和会議)の決定に基づき、平和を脅かす地球規模の問題を解決するために、宗教協力を基盤とした平和活動を推進してきました。それは、宗教者のエゴイズムが平和の実現をはばんできた歴史的事実に対する反省から生まれたものです。
WCRPの活動で取り上げられてきたのは、「非武装」「開発」「人権」「環境」といったテーマであり、それらは、宗教者の慈悲と英知によって解決をはからなければなりません。なかでも、平和で自由、平等な世界を築くためには、「人権」問題は、欠かすことのできない最大の課題です。
立正佼成会の目的は、会員綱領に示されているように、み仏の教えに基づく争いのない、理想的な平和社会をつくりあげていくことにあります。み仏の教えによれば、皆、一つの大いなるいのちに生かされて生きている兄弟姉妹、家族です。その意味でも、何より人権が尊重されなければなりません。他のいのちを差別することは、自らのいのちを冒とくすることでもあるのです。差別と抑圧に苦しむ人がいる限り、真の平和は実現しません。
私たちは、特定の政治的イデオロギーに基づいて、人権問題、とりわけ同和問題に取り組むわけではありません。また、差別を生み出す社会のひずみを制度面から改善することを最終目標とはしていません。
「差別をしたり、差別を容認するような心のあり方を根源的に変えることにより、差別を撤廃し、人々が助け合い、仲良く暮らせる世界を築いていく」。これこそが、立正佼成会が果たさなければならない大きな社会的使命の一つです。同和問題に取り組むことは、宗教的理想世界の建設に直結する活動にほかならないのです。