立正佼成会概要

法華経の概要

立正佼成会は、仏教の「法華三部経」を経典としています。

庭野日敬(にっきょう)開祖は、妙法蓮華経(法華経)について、このように記しています。

「私たちはなんのために生きるのか、どう生きるのが正しい生き方なのか、それが一つ一つ、はっきり明記されている。私も法華経に出会うまでは、仏教というのはお葬式や年忌法要のためのものぐらいに考えていました。毎日の生活の仕方について、これほどはっきりと指導されているものとは知りませんでした。」(『法華経のこころ』)

「釈尊は、『この世界とはどんなものか。人間とはどんなものか。だから、人間はこの世にどう生くべきであるか。人間どうしの社会はどうあらねばならないか』ということなどについて、長い間考えて考えぬき、そして『いつでも』『どこでも』『だれにも』当てはまる『普遍の真理』に達せられたのです。(中略)『これを拝めばかならず病気が治る』というような、理性ではわからない、ただ信ずる他はない教えとは、まるっきりちがうのです。」 (『法華経の新しい解釈』)

また、庭野日鑛会長は、このように述べています。「釈尊の教えは、人間の欲望を叶えるためのものではありません。私たち一人ひとりが真理・法を認識し、いま・ここにいただいているわがいのちがいかに尊いものであるか、その有り難さに気づかせるものです。 (『心田を耕す』)

本会の会員が学び、実践している「法華三部経」は、他の経典と同じく、釈尊の入滅後、仏弟子によって編纂されたものです。当時の大衆がよく理解できるように、ドラマのような形で編集されています。「妙法蓮華経(法華経)」は二十八品(ほん)といって、二十八の章に分かれています。それに、開経(かいきょう)といわれる「無量義経」(むりょうぎきょう)と、結経(けっきょう)といわれる「仏説観普賢菩薩行法経」(ぶっせつかんふげんぼさつぎょうほうきょう)がついて、これを合わせて「法華三部経」といいます。そして、その全体を読みとおすことで、釈尊が法華経で説いた本当の意味、本当の願いが理解できるようになっています。

「無量義経」 : 釈尊が「法華経」を説く直前の出来事が記されています。この経の要点は「すべての法は『真理=無相(すなわち実相)』というひとつの法から出ている」ということです。そしてその「実相」とはどんなものか、その「実相」が見えるようになるにはどうすればよいかということが、次の「法華経」によって明らかにされます。

「妙法蓮華経」 : 釈尊と菩薩たちのやりとりを中心に様々なスペクタクルなドラマが展開し、その形を借りながら、宇宙の真理(実相)、人間の役割、苦を乗り越える方法、正しいものの見方、日々の生活やふれあいの仕方などが、わかりやすく説かれてゆきます。釈尊の教えの集大成といわれる法華経について開祖は、「広大無辺、世界じゅうの人間を一人残らず救いとる完全無欠の網」と表現しました。

「仏説観普賢菩薩行法経」 : この経は、「法華経」の最後の二十八品のあとを受け、普賢菩薩(ふげんぼさつ)を主役として説かれたもので、徹底した懺悔の法であるため、「懺悔経」(さんげきょう)とも呼ばれています。

  • 主な教えの内容