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仏さまの大慈悲心を頂いて精進を

「法華経」に観世音菩薩があらわれてまいります。衆生の現実に応じて、さまざまな姿をとる慈悲の菩薩です。その姿の一つに、千手観音がございます。救うべき衆生は無数であるのに、手が2本では、救いの手としては足りないので、千の手によって観音像を表したわけです。
千の手を持っている人は、事実上いないわけですが、そこには仏の慈悲という「真実」が表されている、このように受け取ることができます。このように宗教の世界は、「信は荘厳より起こる」という言葉がありますように、荘厳することによって、「真実」の世界を表現しようと工夫されています。久遠の本仏も、観音さまも、説話なども、それを通して仏さまの慈悲、智慧(ちえ)というものがいかに大きいかを表現しているのです。
私たちは、そうした仏と同じ思いやりの心を皆が持っていると教えて頂いているのですから、人間同士が争うことはとてもできないことです。人間だけでなく、動物を痛めつけるとか、植物をむやみに枯らしてしまうといったことのないように、生きとし生けるものすべてが幸せであるようにと祈られている仏の心を頂いて、新たな精進をお誓いしたいものです。

『佼成新聞』より