急がず、休まず

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夫婦は魂を磨く「砥石」

結婚相手というのは、価値観が一番遠い人と結婚をするといわれております。本来は、お互いに好き合って結婚するのでしょうけれども、一番遠い人、価値観の遠い人と結婚するようであります。
どうしてそうしたことになるかと申しますと、私が学びましたことの中では、魂を向上させるために結婚があるというのです。そして結婚というのは、結局一つの「砥石」を手に入れるということである、と。お互いが「砥石」になるのであります。
そして、子供さんが一人できたならば、その子供も「砥石」となってくれますから、二つの「砥石」を手に入れることになります。子供が二人できると、夫と子供二人と、三つの「砥石」を手に入れる。それによって私たちは、自分のわがままとか自己主張の心を、少しずつ削り合うことになるというのであります。
この「砥石」は、ただ単に夫婦の間、結婚する相手との間だけではなく、人間が生きていく上において、いろいろなジャンルに現れます。まず家庭、夫婦というジャンル。二つ目は、仕事とか職場。そして三つ目は、それ以外の友達との交友関係。それらの中で、それぞれがみんな「砥石」になるわけです。お互いの心を磨く、魂を磨く、仏性を磨く「砥石」であります。
そう考えますと、人間関係は、あらゆるものが、実は、全部「砥石」だということができます。ただ個人個人によって、何が一番強い「砥石」になるかという違いがあるだけであって、本来は、あらゆることがみんな「砥石」となり、私たちの魂を磨く、仏性を磨く、心を磨くということなのであります。

『佼成新聞』より