『佼成』会長法話 年別 2016年

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2016年12月

会長法話 仰いで天に愧じず

 年末年始は、何かと人が集まる機会がふえます。そのようなとき、たとえばみんなでおやつをいただくとします。それはだれもが大好物のお菓子なのですが、ただ大きさが大小まちまちです。さて、あなたは大きいほうと小さいほうのどちらに手を伸ばすでしょうか。
 仮に「大きいほうがいい」と思っても、おそらく多くの人が比較的小さなお菓子を手にとるように思います。なぜなら、欲望まるだしの態度は人として恥ずかしいという気持ちがはたらくからです。

2016年11月

会長法話 笑顔が幸せをつくる

 昔から「笑う門(かど)には福来たる」といいます。いつもニコニコしていて笑いが満ちている家庭には幸福が訪れるという意味です。
 家族が笑顔でいられるのはそれだけで幸せだと思いますが、今年の本誌六月号(「開祖法語録」)によると、「いつもニコニコしている秘訣は何か」と問われた開祖さまは「いつも裸でいるからですよ」と答えています。

2016年10月

会長法話 祈りの先に・・・・・・

 古い川柳に「神仏に手前勝手を申し上げ」とあるくらい、人はいつの時代も、神さまや仏さまに願いをかなえてほしいと祈ってきたようです。現に、私たちも「入学試験に合格しますように」「病気が治りますように」などの願いをこめて手を合わせ、神仏に祈ることが少なくありません。

2016年09月

会長法話 老いの輝き

いま日本には、後期高齢者と呼ばれる七十五歳以上の人が千六百四十一万人いるそうです。私もそのうちの一人ですが、この後期高齢者の「後期」という葉に、「光」と「輝(く)」の二文字をあてて「光輝高齢者」と書いた素敵な書面をいただいたことがあります。七十五歳をすぎて、ますます光り輝く──高齢者が元気に活躍するイメージが伝わり、気持ちが明るくなります。

2016年08月

会長法話 まず自分から

私はときおり自宅の周辺で、道路に捨てられたゴミを拾うボランティアの若者たちを見かけます。じつに清々しい光景です。一方で、いくら拾ってもきりがないほど落ちているタバコの吸い殻や空き缶、紙屑などを見ると、道端にゴミを捨てる人の公徳心を疑いたくなります。

2016年07月

会長法話 人を育てる

親が子を育てる。教師が生徒を教育する。先輩が後輩を育成し、上司が部下の成長をうながす。社会にとって、また家庭や組織にとって、いずれも大事な営みです。それだけに、いつの世においても、人間社会の課題の一つとして教育や人材育成のむずかしさが挙げられます。
 

2016年06月

会長法話 和合の秘訣

仏典に、「教団を栄えさせる七つの原則」という教えがあります。「一、しばしば相集まって教えを語りあい 二、互いに相和して敬い 三、教えをあがめ尊んで、みだりにこれをあらためず 四、長幼相交わるとき礼をもってし 五、心を守って正直と敬いを旨とし 六、閑かなところにあって行ないを清め、人を先にし、自分を後にして道に従い 七、人びとを愛し、来るものを厚くもてなして、病めるものは大事に看護する。この七つを守れば教団は衰えない」(『仏教聖典』仏教伝道協会)

2016年05月

会長法話 持ち味を発揮する

大根、はんぺん、がんもどき、こんにゃく、ちくわに昆布に玉子……。少し季節外れかもしれませんが、持ち味という言葉を聞くと、私の頭にはなぜか、鍋のなかでおいしく煮えるおでんが思い浮かびます。一つの鍋のなかで、具材が相互に味を引きだしあいながら、しかもそれぞれが持ち味を発揮する。そこには、私たちの社会や一人ひとりの生き方に通じるものがあるような気がします。

2016年04月

会長法話 あなたも私も、みな仏

毎年、四月八日の花まつりを迎えると、暖かな春の日が注ぐなか、私たちは花御堂にご安置された誕生仏に甘茶を灌いで礼拝し、釈尊の降誕をお祝い申しあげます。

2016年03月

会長法話 悪いことはしない

私たちは、子どものころから、たいてい「悪いことをしてはいけません」と教えられています。では、なぜ悪いことをしてはいけないのでしょうか。また、そもそも悪いこととは、どのようなことをさすのでしょう。

2016年02月

会長法話 私心を去る

私たちの三つの実践の一つとして、人から呼ばれたらはっきりと「はい」の返事をするというのがあります。一見、簡単なことのようですが、「面倒だな」「あの人は苦手だ」といった私心があると、素直に返事ができないこともあるのです。

2016年01月

会長法話 「まず人さま」の心で

 みなさま、新年明けましておめでとうございます。
 今年もまた、出会う人、出会うことの一つ一つに学ばせていただきながら、お互いさま、調和と思いやりの一年をすごしてまいりたいと思います。

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