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文章のいちばんの基本は、なによりもまず自分の言いたいことが相手に分かるように書くことだといいます。どんな名文であっても、相手が理解できないのであっては、なんにもならないわけです。
ご法の説法でも、いかに滔々と教えを説いても、ハトに豆鉄砲で、聞いている人が目を白黒させているようでは、むなしい言葉になってしまいます。説法は、教えを実行する決意をしてもらうためのものです。それには、だれもが「なるほど」と分かることが、まず第一の条件です。
「これを実行すれば、必ずこういう功徳がいただけますよ」「あなたも、こう変われるのですよ」と言いきれる力強さが大切です。それが欠けると、信が生まれないのです。
どんなに知識が増えても、この肝心の信がなくては、人は実行に踏みだせないのですね。
「百聞は一見にしかず」といいますが、さらにいえば、百見は一考にしかず、百考は一行にしかずです。百の知識も、一つの行がなくては本当に生きてきません。行とは行動することなのです。
庭野日敬著『開祖随感』より