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大阪教会が「うつ」をテーマに主任教育
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うつ病を患う人が増加する中、各教会の布教現場でも、うつ病への対応が課題となっています。大阪教会は8月18日から3日間、『「うつ」 心の病の家庭の手どりについて』をテーマに主任教育を実施、計200人が参加しました。参加者は、うつ病に関する専門知識を学んだ上で、「縁起観」によるうつ病の受け止め方を確認し合いました。
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同教育は、うつ病への対応を専門的な立場と教えの両面から学ぶために行われました。うつ病を取り上げたのは、毎月、布教上の課題を話し合う主任委員会の席上、参加者から、うつ病について学びたいという要望が多く寄せられたためです。 教育は、参加者の具体的な相談にできるだけ多く応じるため、5回に分けて行われました。主任教育責任者の中西支部長は、「教育のねらいは縁起観を身につけること。うつ病を患う方々の苦しみに寄り添いながら、相手から何を学び、どのような縁にならせて頂いたらよいかを考えたい」と話します。 教育の講師を務めたのは、精神疾患に関する同教会の窓口「ラポール会」代表の伊藤さん。伊藤さんは、精神疾患を抱える会員やその家族に「24時間体制」で、電話や面談で相談に乗るほか、相談者が通う病院の医師や支部のお役者などと連携をとりながら、相談者との触れ合いを続けています。昨年4月に同会が発足して以来、相談件数は50件を超えています。 研修の中で伊藤さんは、主任を務めていた14年前、手どり先で統合失調症の青年部員とかかわったことがきっかけで精神疾患に関する勉強を始めた経緯を紹介。「相手の状態を知り、より良い触れ合いをするためにも、知識を得ることは大切」と述べました。 その上で、7人に1人は一生に一度うつ病にかかるという統計もあることを示しながら、うつ病は誰でもかかり得る病気と指摘。「その最大の要因はストレスであり、親しい人の死やリストラ、いじめ、生活環境の変化など、うつ病のきっかけは常に足元に転がっている」と語りました。 また、人はいきなりうつ病になるのではなく、必ず一定のうつ状態を経ることに言及。この時期の家族や周囲のかかわりがとても大事であるとして、本人のわずかな変化をいち早く察知し、休養や気分転換、環境の改善などを勧めることで、うつ病の発症を避けられる可能性が高まると説明しました。 また、これまでの活動の経験を踏まえ、「家族の誰かがうつ病になった時、最も大事なのは、家族全員でよく話し合い、お互いに共通の理解を持つこと。みんなが心を一つにし、同じ方向を向いて進まないと病気は治らない」と強調。「周囲は、本人を励ましたり、焦りを誘うような言動を避け、本人の気持ちを心から理解しようとする触れ合いが大切。最後は、いかに信頼関係を結べるかにかかっている」と述べました。 研修を受け、参加者は3人一組で意見交換を行いました。その後、質疑応答が行われ、参加者から具体的な事例に対する質問が出されました。 ある参加者は、心の病を患う息子を抱える母親とのかかわり方を相談しました。息子は人間関係の悩みが原因で休職し、家で寝ている状態が続いています。母親と会話をしないため、父親が息子の心を聞いているといいます。 伊藤さんは、母親と息子との間に壁があることに着目。「私は以前、子供がひとこと言うと十の事を返す母親でした。そんな母親に子供は話をしたくなかったでしょう」と自らの体験を打ち明けながら、この相談のケースでも、息子が母親を避ける原因を見つめる必要性を強調しました。 その上で、息子の出来事を通して夫婦の心が一つになれたのは有り難いはからいであるとして、「息子さんは、自分が病気になってまでも家庭を幸せにしようとする尊い存在と受け止めることが大切」と指摘。そうした有り難い側面を母親に伝えるとともに、母親が、息子にかかわる夫に感謝し、夫婦で息子のつらさに寄り添えるようなかかわりができるよう相談者に促しました。そして、「夫婦が心を合わせれば必ず息子さんは変わる」と激励しました。 総括を行った園浩一教会長は、「仏教は縁起の教え。相手のおかげさまで、自分が人の心に沿った見方、触れ合い方ができるやさしい人間にならせて頂けるという見方が大切」と述べました。さらに、「病気になりたくてなる人はいない。本来、人間の心は仏性であり、みんな人さまの役に立ちたい、精いっぱい自分の人生を生きたいと願っている。その尊い気持ちを引き出せるご縁にならせて頂くような触れ合いをさせて頂きましょう」と参加者に呼びかけました。 同教会では今後、「ラポール会」と支部サンガとの関係をより緊密にし、共に取り組めるような縁づくりを進める意向です。
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(2008.09.04記載)
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