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盛り上がる福島教会二本松道場の"夜間聖壇"


福島教会二本松道場では、壮年部員による「夜間聖壇」(宿直)が活気を帯びています。道場に宿泊し、ご供養やお給仕を通して神仏に帰依する心を養い、法座で互いの悩みを語り合います。自らの心をととのえる喜びの輪が道場全体に広がっています。

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「おばんでございます」。午後5時過ぎ、二本松道場に、会社勤めや農作業を終えた壮年部員たちが集まってきました。道場は、本宮、安達、二本松の3支部の拠点。この日の当番4人が、式服に着替え、ご宝前のお給仕に取り掛かりました。
ご供養が始まると、部員たちの表情は一変します。心をととのえ仏の智慧(ちえ)を頂ける自分になるため、経文をかみしめるようにゆっくりと丁寧にご供養をあげます。
自動車部品の製造会社に勤める壮年部員Aさん(54)は、夜間聖壇の当番日が夜勤にあたると、お給仕とご供養のお役を務めてから職場に向かいます。「大きな機械を扱うため、私の仕事は一歩間違えると大事故につながりかねません。出勤前にご供養をすると、気を引き締めて仕事に臨めます。無事に仕事を終えたあとは仏さまに護(まも)られていると感じます」と話します。
「職場で嫌なことがあっても気持ちが落ち着く」「大きな声を出すことで健康状態が良くなった」と、ほかの部員たちも夜間聖壇のご供養の功徳を話します。
夕方のご供養後、部員たちは法座や食事の場で日々の出来事を話し合います。何でも話せる憩いの場になっているといいます。Bさん(69)は、「仏さまをお守りさせて頂くという気持ちで夜間聖壇に取り組むと、毎日健康に過ごせていることなど、仏さまの有り難いご守護に気づくことができます」と語ります。
教団の年次方針として「斉家(せいか)」が打ち出された4年前、福島教会では、ご宝前を中心に温かい家庭生活を送る大切さを確認しました。中でも、「一家の大黒柱である壮年部員が率先して仏さまに跪(ひざまず)くことで、自然と家族の信仰心も培われる」と、父親の役割をかみしめました。

二本松道場ではそれまで、宿直に参加する壮年部員が少なく、ときには一般会員がお給仕やご供養のお役を務めることもありました。「斉家」を実現するためにも、本仏に帰依する壮年部員の育成を願い、宿直から夜間聖壇に名称を変更し、道場のご本尊を守る大事なお役である夜間聖壇の活性化を目指しました。
 Bさんを中心とした壮年リーダーや支部長、主任らが、昨年4月から、ご命日式典や手どりの際に夜間聖壇の意義や功徳を壮年部員に伝え、参加を呼びかけました。一人でも多くの部員が参加しやすいようにと、当番の班編成をそれまでの支部ごとから、一人ひとりの休日や勤務時間などに合わせ、支部の枠を超えた個別対応に変えました。これによって普段交流の少ない部員同士の触れ合いも広がりました。
こうして、15人ほどだった夜間聖壇のメンバーが、昨年8月には40人に増え、班は15組にのぼりました。壮年部長(60)ら教会の壮年リーダー5人が連日交代で二本松道場に泊まり込み、儀礼儀式を伝えました。道場の夜間聖壇は少しずつ活気づいていきました。
朝5時、夜間聖壇の参加者が起床し、お給仕を始めます。水やお茶を準備する人、仏供膳(ぶつぐぜん)をつくる人、ご宝前に供える人など、一人ひとりが率先してお役を務めます。庭野会長のある日の法話から、妻への感謝と妻が倒れたときでも食事の支度ができる父親像を学び、仏供膳と朝食の準備はすべて壮年部員が行います。
「料理なんてほとんどしたことがなかった。お役のおかげさまで食事を作る妻の苦労がよく分かるようになりました」と、仏供膳用のたまご焼きを作ったCさん(62)。「形はイマイチだけど、ふんわり焼きあがって今日は最高の出来です」とうれしそうに皿に盛り付けました。
仏供膳には必ず道場の裏庭で摘み取られたナンテンの葉が使われ、焼き物に彩りを添えます。盛り付けの工夫に主任(女性・68)は、「細かい心配りに驚きます。私たち女性も見習わないといけませんね」と話しています。
「早起きするのは大変ですが、夜間聖壇のあとはすがすがしい気持ちで出勤できます。忙しい日常の中で気持ちを切り替えられるありがたい機会です」とDさん(43)。お役を通して家事の大変さを知り、妻に感謝の言葉を伝えられたといいます。「今まで以上に妻がやさしくなりました」とうれしそうに語りました。
「夫婦でご宝前のお給仕をするようになり、喜びを分かち合っている」「夜間聖壇の法座で職場の人間関係の悩みを聞いてもらい、あいさつを実践すると職場の雰囲気が明るくなった」など、壮年部員たちからは喜びの声が多く聞かれます。
支部長(女性・57)は、「夜間聖壇を通して教えに触れ、皆さん心を豊かにされています。生き生きと喜びをもってお役に励む姿を見て、私たちも元気を頂けます」と話します。
支部長(男性・68)は、「これからも、夜間聖壇の喜びを多くの壮年部員さんに伝えたい」と抱負を語りました。

(2008.12.04記載)