活動紹介

HOME  >  活動紹介  >  フィリピンでジャトロファの植林事業に取り組む武生教会・内田さん

フィリピンでジャトロファの植林事業に取り組む武生教会・内田さん


地球環境を守りたい--。内田さん=武生教会=は昨年8月、株式会社AJP(福井県鯖江市)を立ち上げ、フィリピン・ヌエバエシハ州で、バイオディーゼル燃料の原料として近年注目されるジャトロファ(南洋油桐(なんようあぶらぎり))の植林事業に取り組んでいます。事業名は「エコ&ピースギフト」。人類が夢を持って生きられる、平和な環境を未来の地球に贈りたという願いが込められています。

photo01

photo02

フィリピンの農園で育つジャトロファ。現地スタッフが管理しています(提供・AJP)


photo02

ジャトロファの種には多くの油分が含まれ、バイオ燃料として注目されています

ジャトロファは、トウダイグサ科の落葉低木です。亜熱帯を中心に生息し、やせた土地でも生長が早く(1年で約2メートル)、干ばつにも強いです。1本で年間8.1キログラムのCO2を吸収します。また、種子に含まれる油は、環境にやさしいバイオディーゼル燃料となり、CO2の削減に向けて期待が寄せられています。食用ではないため、価格も安定しているという利点もあります。
内田さんが展開する事業は、国内の賛同者が一口1000円でジャトロファ1株を購入し、フィリピンの現地スタッフ20人が植林を行うものです。購入者には証明書と収穫したジャトロファの種が送られます。会社は、主にバイオディーゼル燃料の利益で人件費などをまかない、これまで、収益の一部を現地の小学校の井戸建設にも役立てました。
賛同者は500人を超え、100ヘクタールの土地に現在、約3万本のジャトロファが育っています。賛同者からは「自分のお金を良いことに使ってもらえる」「身近に海外支援ができる」といった声が寄せられています。
内田さんは、「実際に現地の農園を見たわけではないのに、私を信じてくれたことが非常にうれしい。地球規模のことなので私一人ではできません。多くの方々と取り組むことで、必ず平和につながると信じています」と話します。
フィリピンでは、近年、物価の高騰が貧困層の生活を圧迫しています。その中で、この事業は現地の雇用創出にも一役買っています。
内田さんは大学時代、環境の授業で温暖化が平均気温の上昇、生態系の変化、海水面上昇による海岸線の浸食など、地球に悪影響を及ぼすことを学び、後世に自然豊かな地球を残したいと願うようになりました。
母親=主任=が「世の中のために役に立つ人間になってほしい」と常日頃言っていたことを思い起こし、〈一度限りの人生だからこそ、後悔しないように自分の生きた証しを残し、地球や未来の人たちの役に立ちたい。それが佼成会で学んだ、先祖がつないでくれた自分のいのちの生かし方〉と思うようになりました。
内田さんは、幼少の頃からフィリピンに住む叔父のもとを幾度か訪れ、フィリピンに愛着を感じていました。食料や燃料などの価格の高騰が、現地の貧困層の生活を圧迫し、子供も貴重な働き手として学校を辞めざるを得ない現実を知り、フィリピンのために何かしたいという気持ちが高まりました。その頃、叔父からジャトロファの存在を聞き、叔父の協力を得て、大学卒業後、現在の会社を設立したのでした。
内田さんは現在、自家用車を排気量の少ない軽自動車に乗り換えるなど、身近なところでも環境問題に配慮しています。教会青年部長は「環境保護の取り組みを広めようとする内田さんの姿はとても輝いて見えます。フィリピンだけでなく、多くの国々へ植樹活動を広げてほしい」と期待を寄せます。
「今後、さらに環境問題は注目されていくと思います。この取り組みを少しでも多くの方に知って頂き、私たちが住む地球のことを考えるきっかけにしてほしい。平和で幸せがあふれる世界をみんなで目指したい」と内田さんは語っています。 【株式会社AJP】http://www.eco-jatropha.jp/m/

(2009.02.06記載)