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エコキャップ運動で思いやりの輪広がる春日井教会


ペットボトルのキャップを収集する「エコキャップ運動」が社会的な広がりを見せています。環境保護に役立ち、開発途上国の子どもたちの支援にもつながることから、同運動に取り組む教会も多数。春日井教会は平成21年から青年部を中心に運動を進めています。

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「ワクチン152人分」。春日井教会道場の受付に置かれたコルクボードには、会員たちの"成果"が記されています。数字はこれまでに回収したキャップの総数が何人分のポリオワクチンに相当するかを示すもの。ほぼ毎月更新されます。
キャップの回収総数は12万1600個にのぼりました(11月20日現在)。教会の青年部活動を紹介するブログ『春風~そよかぜ~WEB』にも最新の情報が掲載され、会員の意識を高めています。「私たちの行動が現実にどれだけの人の役に立てたかが分かり、励みになる」と好評です。
「エコキャップ運動」は、ペットボトルのキャップを回収し、リサイクル業者に売却した収益金で開発途上国の子どもたちにワクチンを提供するもの。可燃ごみとして焼却されるキャップを再利用することで、環境保護の効果もあります。運動はNPO法人(特定非営利活動法人)「エコキャップ推進協会」が進めており、全国にキャップの収集拠点が設けられています。収益金はNPO法人「世界の子どもにワクチンを 日本委員会」(JCV)に寄託され、ユニセフ(国連児童基金)を通じてワクチン接種事業に充てられます。キャップ800個で子ども1人分のポリオワクチンになります。
同教会が運動に取り組み始めたのは平成21年の「青年の日」がきっかけでした。「人は皆、誰かの力になりたいという願いを持っている。その気持ちを発揮できる場を青年部でつくり出したい」。手島実行委員長=大学部長=の訴えに応え、青年部員から寄せられたアイデアの一つが同運動でした。意識さえ持てば誰もが協力できる点も部員たちの関心を引きました。
部員たちはまず、教会や法座所のごみ箱に専用の回収袋を設置し、進んでキャップを持ち寄るようになりました。集めたキャップは青年部室に運ばれ、部員たちが一つひとつ状態を確認。値札やキャンペーンシールをはがして洗浄し、月に一度、春日井市に隣接する小牧市の回収拠点へ届けます。
伊藤さんは、「初めはキャップを外して洗うのが面倒でしたが、仲間たちの姿に後押しされ、意識して取り組めるようになりました。今は家に回収ボックスを用意し、家族と共に取り組んでいます。もう習慣になっています」と話します。藤木さんは「キャップは捨ててしまうとごみですが、少し意識するだけで、環境のためにも人のためにもなります。学校の友人にもこの活動を伝えたい」と力を込めます。
当初は洗浄されていないものや、ボトル部分が付いたままのものが教会に持ち寄られることもありました。だが、青年部が丁寧な説明を続ける中で、サンガの口伝えもあり、そのまま業者に出せる状態で集まるようになりました。
落合支部長は、「青年部員の活動に触発されるように、取り組みが教会全体に広がったと実感します。活動の趣旨をサンガにお伝えすることで、私自身も環境について振り返る機会にもなります」と語ります。
吉川青年部長は、「ご近所や会社の取引先に協力を呼びかけている部員もいます。キャップ400個で約10円。『非効率な活動』という声も聞かれますが、まず一つのキャップを手に取ることが、誰にでもできる思いやりの実践として大切だと思います」と話します。
同運動は教団本部でも実施されています。今年6月に策定された教団の「環境方針」に基づき、大聖堂などの本部諸施設にキャップの回収ボックスを設置。本部職員や参拝者に環境問題の啓発を図っています。
また、全国でも多くの教会が活動に取り組んでいます。甲府教会は青年婦人部を中心に活動を進めるほか、鹿児島教会は地元のスーパーマーケット、相模原、湘南の両教会は学校の取り組みに協力する形でそれぞれ同運動に参画。取手教会は昨年の「青年の日」に、独自のパンフレットを作製して市民にも協力を呼びかけました。その後も道場内で回収を続けています。

(2009.12.04記載)