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ARMS DOWN! 世界の仲間たちの願いと行動


核兵器廃絶、軍縮と国連「ミレニアム開発目標」の促進を目指して、全世界で署名活動に取り組む「ARMS DOWN! 共にすべてのいのちを守るためのキャンペーン」(主催・WCRPグローバル・ユースネットワーク)が、青年部員たちによって活発に展開されています。キャンペーン終了まで残り3カ月。現在、世界ではどのような取り組みが行われているのでしょう。青年宗教者たちは活動を通して何を感じているのでしょう。各地で「ARMS DOWN!」の推進に励むWCRP国際青年委員会(IYC)委員らの声を紹介します。

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◆平和教育を重視 エリック・ルタムブウェ・シリンディ(コンゴ、キリスト教)

宗教指導者だけでなく、ルワンダの大統領ら政治指導者、国連機関に支援をもらいながら、活動を進めています。私の母国コンゴをはじめケニア、シエラレオネ、リベリア、タンザニア、ウガンダなどで特に活発に展開されています。
署名活動を行うにあたり、最も力を入れているのは青年へのアプローチです。具体的な取り組みとしては、小・中学校や高校、大学などを訪れ、「ARMS DOWN!」の意義や目的について話をすることが挙げられます。多くの青年の協力、参画は私たちに力を与えてくれます。本当にうれしく思っています。
アフリカ大陸では各地で大小の紛争が起きています。武器が身近にあり、その使用を余儀なくされる暴力の現場にいるのも青年です。そうした意味で、私たちは「ARMS DOWN!」を通じた平和教育を重視しています。現在そして、未来を変革するための心づくり。これが私たちのためであり、次の世代のためのものだと思うからです。
これから力を注がなければいけないのは、地方に暮らす人々、中でも文字の読み書きができない人たちへのアプローチです。仲間と協力し、丁寧に取り組んでいくつもりです。また、武器の回収や少年兵の保護、元少年兵の社会復帰支援といった問題への具体的な対応、行動につなげていくことも考えています。

◆新たな価値観示す ソハー・エル・スカリア(アルゼンチン、イスラーム)

「ARMS DOWN!」を通じて、南米では大きな変化が起こっているように感じています。アルゼンチン、コスタリカ、ペルー、ウルグアイ、メキシコ、ブラジルなど多くの国で諸宗教青年の組織が立ち上がり、活発に活動しています。
私たちは主に、大学や街頭などで署名活動に取り組み、NGO(非政府機関)や政治リーダーも巻き込みつつあります。私の国、アルゼンチンでは市民社会からも非常に良い反応をもらっており、今後は政府関係者と話をする機会を持つことになっています。
現在、南米地域はさまざまな問題を抱えています。中米とブラジルでは銃など小型武器の氾濫(はんらん)が大きな課題であり、その他の国々も不安定な経済のため貧困や暴力などで多くの人々が苦しんでいる状況にあると言えます。
こうした南米の地で今、私たちは「ARMS DOWN!」を通じて人々や社会に対し、現実を変えるための考え方──「Shared Security(共にすべてのいのちを守るために)」という新しい価値観と、行動のあり方を示しているのです。そして、確かな手応えを感じています。多くの人との対話を大切にしながら、最後まで前進したいと思います。

◆未来を変える力に オマー・ハラミィ(パレスチナ、キリスト教)

私はパレスチナ人で、占領地に住んでいます。武力を恐れています。自由を求めています。もちろん同じ地域に暮らす多くの青年も同じ気持ちです。社会を、地球の未来をより良いものに変えたい。そうした青年の気持ちを具体的な行動として表せるのが、この「ARMS DOWN!」だと感じています。
現在、大学などを中心に署名活動を行っています。「手伝いたい」と署名用紙を持って行ってくれる人も少なくありません。意義や目的を一生懸命に伝えると、軍に従事した経験を持つ人や軍備の重要性を信じていた人が考えを改めてくれることもあります。一人、また一人と話をするのは確かに骨が折れますが、それによって確実に、私の目の前で小さな変化が起こるのです。この積み重ねが必ず平和につながる。そう思うと力が湧(わ)き、喜びを感じずにはいられません。
中東地域で「ARMS DOWN!」に取り組む意義は他にもあります。それは、諸宗教が協働する姿を多くの人、中でも青年層に見てもらうということです。少し前の世代では困難だったことを私たち青年が主体的に実現していく。それが、現在を、未来を変える力につながると私は信じています。

◆暴力なき世界へ パティパン・パラニスワミー(インド、ヒンドゥー教)

4月に国内の諸宗教の青年が集ってサミットを開催し、キャンペーンをスタートさせました。ボランティアチームを発足し、現在は彼らが主体的に活動を展開しています。ボランティアメンバーは日に日に増えており、私の大きな喜びになっています。
「ARMS DOWN!」はインドにとって重大なチャレンジです。なぜなら、パキスタンに近い地域は現在、紛争状態にあり、青年たちは国や家族を守りたいという思いから、軍への入隊や武器を手にすることに前向きだからです。
彼らに対し、私たちは国内の、子供のために使われる予算と軍事に充てられる費用の両方を具体的に示し、その格差について説明することを重視しています。
貧しさから満足な食事も取れず、学校に行けない子供たちが大勢いるにもかかわらず、その予算は圧倒的に少ないのです。自国の現状を認識し、意識を変えてもらうのが大事な一歩だと考えています。
インドには「アヒンサ」という、争いや暴力のない、自由な状態という意味の言葉があります。世界の仲間の存在を励みに、すべての宗教が「アヒンサ」を目指していることを「ARMS DOWN!」を通して多くの人に伝えていきます。

◆自らの信仰を深め ラマ・アザブ(フランス、イスラーム)

「ARMS DOWN!」はいくつもの喜びを私にもたらしてくれています。まず、諸宗教の青年や他のネットワークとの出会い、協働です。30分の短いミーティングでも、互いに多くのことや新しい発想を学べます。私たちの絆(きずな)は、とても強固になりつつあります。
そして、青年の信仰を深めさせてくれるということが挙げられます。例えば、イスラームの若い人たちの中には、『クルアーン(コーラン)』で戦争や武器、平和についてどう説かれているのかさえ知らない人もいました。また、教えが実生活、現実の事象と結びつかなかったり、関心をもたないままだったりということもありました。
しかし、そうした人たちが「ARMS DOWN!」をきっかけに、自らの信仰、教えを改めて学び、理解を深めました。これは非常に意義があり、とても素晴らしいことだと思います。
フランス国内について報告するならば、宗教の名の下に活動を行うのは難しいのが現状です。しかし、高位宗教者や宗教組織に強力なサポートを頂きながら青年たちは懸命に努力しています。核の問題などには、良いリアクションも当然その逆もあります。しかし、私たちはあきらめずに進めていくつもりです。

(2010.07.02記載)

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