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『神と仏と日本のこころ』テーマに第7回奈良県宗教者フォーラム開催


『神と仏と日本のこころ──奈良の伝統にみる神仏和合』をテーマに7月10日、奈良県新公会堂で「第7回奈良県宗教者フォーラム」(主催・同実行委員会)が開催され、県内の宗教者や市民ら450人が参加しました。今回は平城遷都1300年記念事業協会との共催によるもの。初めて公開講座の形で行われました。

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フォーラムでは、花山院弘匡春日大社宮司らのあいさつに続き、『日本宗教の原型と帰結──アニミズムから神仏和合へ』と題し宗教学者の正木晃氏が基調講演を行いました。
正木氏は、森羅万象に魂が宿るというアニミズムの考え方を紹介したあと、古来、「八百万(やおよろず)の神々」の世界に暮らし、すべてのものに神聖さを見いだしてきた日本人にはアニミズム的な感覚が根付いていると指摘。「アニミズムは仏教や神道の中に上手に溶け込み、体系づけられたことで現在まで存続した。仏教や神道もそのことによって、日本人に受け入れられやすい穏やかな宗教として成立した」と解説しました。
その上で、「日本では神仏習合の形で神さまと仏さまが仲良く暮らしてきた。これはほかでは見られない独特の構造であり、大きな宝物」と説明。一神教的な価値観による対立が続く世界の現状に触れ、「共存、共生している日本の宗教の姿をもっと世界に向かって発信すべき」と述べました。
続いて、『奈良の伝統にみる神仏和合』をテーマにパネルディスカッションが行われました。武藤康弘奈良女子大学准教授をコーディネーターに、春日大社、石上神宮、金峯山寺、東大寺、法隆寺、薬師寺の代表6人が、各寺社の祭祀や法会、行法、奈良の祭礼などに見られる神仏習合の具体例を紹介しました。
なお、フォーラムに先立ち、春日大社本殿で「平和への祈り」が行われました。

(2010.07.23記載)