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2009年11月23日

WCRP アフガン和平へ向け円卓会議

「アフガニスタンの和解と平和に関する円卓会議〜『支え合う安全保障(SHARED SECURITY)』をめざして〜」が、11月23日から25日まで東京都内のホテルで開催され、アフガニスタンをはじめパキスタン、イラン、サウジアラビア、米国、EU(欧州連合)などの関係各国から外交問題担当者、学者、宗教者らが参加しました。WCRP(世界宗教者平和会議)日本委員会と、超党派の国会議員でつくる「支え合う安全保障」日本議員連盟(JPSS)が主催、外務省が協力。会議はWCRPの創設40周年記念事業として実施されました。 

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写真提供=すべてWCRP日本委


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同会議は、混迷を深めるアフガニスタンに和平を実現するため、民間レベルで対話を重ね、相互の信頼関係を醸成するもの。これまで同国に対し中立的な立場で支援活動を続け、現地でも評価されている日本の立場を生かした独自の取り組みです。
WCRP日本委はこれまでも、イラクやスリランカなど紛争当事国の宗教者を日本に招き、対話や和解の場を提供してきました。また、同国際委員会も世界のさまざまな紛争地域の調停にあたっています。今回の会議もWCRPが一貫して目指す「SHARED SECURITY(共有される安全保障)」を具現化するための取り組みとして実施されました。
会議は、参加者の安全と討議の自由性を考慮し、非公開で進められました。参加者は3日間、それぞれの立場で率直に意見を交わし、共通の課題点を確認。最終日、討議の内容を提言書にまとめました。
提言書では、アフガニスタン政府の基盤強化が同国の長期的な平和と安定をもたらすと指摘し、同国政府に対する国際社会の一致した支持を求めています。また、テロ活動や麻薬密売、武器密輸などを防ぐ重要性に言及。さらに、軍事力だけでは反政府勢力との争いを終結させることはできず、貧困削減や社会・経済開発などの復興支援も欠かせないと強調します。同国の和解と平和に向け、日本がその中心的役割を果たすことにも強い期待を寄せています。
25日、会議に参加したムハンマド・マスーム・スタネクザイ・アフガニスタン大統領顧問、フランセスク・ベンドレル元EUアフガニスタン特別代表、宮本けいしWCRP日本委事務総長ら6人が外務省で岡田克也外務大臣に面会。提言書を手渡し、会議の成果を説明しました。
同日、参議院議員会館で行われた記者会見には、スタネクザイ氏、ベンドレル氏、ウィリアム・ベンドレイWCRP国際委事務総長、犬塚直史JPSS会長代理(参議院議員)、白眞勲同事務局長(参議院議員)、伊勢崎賢治・東京外国語大学大学院教授、眞田芳憲WCRP日本委平和研究所所長が出席。この中でスタネクザイ氏は、「アフガニスタンの平和と安定のため、参加者から誠意に満ちた願いと望みが語られたことは、私たちの未来に向けて大変心強い。会議開催に対する関係者の努力に心から感謝を申し上げたい」と述べました。
今回の会議に際し庭野日鑛WCRP日本委理事長は、主催者を代表して開会式で歓迎のあいさつに立ち、「大和」の精神を実現するための出発点として「対話」の重要性を強調しました。また、会議終了後には首相官邸を訪れ、鳩山由紀夫首相に会議開催に対する日本政府の協力に謝意を伝えました。

大聖堂、各教会で会議の成功を祈念
「アフガニスタンの和解と平和に関する円卓会議」が実施された11月23日から25日まで、大聖堂はじめ全国各教会では、会議の成功を祈念する祈願供養が行われました。朝9時の読経供養の際に、「世界がぜんたい幸福にならないうちは個人の幸福はあり得ない」という宮沢賢治の言葉を引用した「平和の祈願文」を奏上。アフガニスタンでの和平実現を願い、真心からの祈りを捧げました。
会議の最終日にあたる25日、宇都宮教会道場には会員85人が参集し、祈願供養が行われました。

(2009.12.4記載)