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2013年7月 1日

佼成図書文書館が開館60周年 文化講演会など通じ、仏教文化を発信

佼成図書文書(もんじょ)館が7月1日、開館60周年を迎えました。同館はこれまで、宗教専門図書館として主に宗教書や古典籍の保存・管理、図書の貸し出し、文化講演会などを行い、仏教文化の発信に貢献してきました。そうした活動は研究者や地域の人々などから高い評価を得ています。

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開館60周年を迎えた佼成図書文書館。宗教書や一般書籍の貸し出し、文化講演会などを通して、広く社会に貢献してきた

 

「佼成図書文書館」は昭和28年7月1日、庭野日敬開祖、長沼妙佼脇祖の願いにより、会員の教学研鑽(けんさん)と同時に、広く社会の文化に貢献することを目的に、公益事業の一環で立正佼成会付属「佼成図書館」として開館しました。現在は地上4階、地下2階の館内に書庫、閲覧室、視聴覚ホールなどを備えています。
同館は仏教に関する貴重な古典籍など7770点を収蔵するほか、宗教書をはじめ、歴史、哲学など各分野の一般書籍なども所蔵。書籍総数は17万冊に上ります。現在、地域の人々をはじめ年間1万6千人が同館を利用。また、「図書館間協力」のシステムを利用し、全国から寄せられる宗教書などの貸し出し依頼にも随時対応しています。
さらに、地域社会への貢献を目的とした文化発信活動も推進。作家など著名人を講師に招いての「文化教養講座」を開催したほか、平成2年からは仏教を分かりやすく市民に伝える文化講演会がスタート。これまでに約70回開催されています。
このほか、毎年視聴覚ホールを地域主催の講演会会場として提供するなど地域貢献にも努めています。
平成23年、教団の組織改編に伴い、佼成文書館と統合し、「佼成図書文書館」に改称。以降、庭野開祖をはじめとした法話や教団資料の収集・整理にもあたっています。
今後も教団の補助機関としての役割を担うとともに、利用者のニーズに沿い、サービスの向上に努め、地域に開かれた図書館運営を目指します。

 

佼成図書文書館 開館60周年を迎えて

館長 長沼克宗

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佼成図書文書(もんじょ)館が開館60周年を迎えました。これも、歴代の館長さんはじめ、諸先輩方のご努力、地域の皆さまの温かいご理解とご協力のおかげさまと感謝申し上げます。
当館が開館したのは戦後間もない頃で、地域に公共図書館が少なかったため、当初から大勢の方々が利用されたと伺っております。
現在、当館は宗教専門図書館として仏教を中心とした多くの宗教書を所蔵しています。その書籍の中には、釈尊をはじめ多くの宗教家が人生の意味について考え、人が幸せに生きるために行動してきた「叡智(えいち)」が込められております。その信念を持って、市民の皆さんに経典や仏教書などに親しんでもらえるよう働きかけていきたいと考えています。
また、当館に神道、キリスト教、新宗教など、諸宗教の資料が総合的に収集、保存されていることは、本会の宗教協力の精神を具体的に実践し、証明するものと思っています。
私は10代目の館長に就任して今年で6年目になります。当館には奈良時代から江戸時代にかけての仏教に関する貴重な書物や古典籍が収蔵されています。そうした財物を管理させて頂きながら、代々伝えられてきたものを後世に伝える役割の大きさを感じています。さらに、地域への貢献を目的に当館視聴覚ホールで開催する文化講演会は、市民の皆さんに仏教文化に触れて頂く機会となっています。
2年前、東日本大震災の発生直後には、普段は図書館を利用されない方が来館され、熱心に新聞を読んでおられました。何紙も読み比べたり、東北地方の地図を複写したりする姿がとても印象的でした。いざ知りたいときに知りたい情報が提供できるということも図書館の大切な役割と感じました。
以前、銚子教会長のお役を頂いていた時、教会の記念誌を作製するにあたり、当時の館長さんから記念誌の見本や多くのアドバイスを頂戴(ちょうだい)しました。
その後、館長に就任した際に、館員から「レファレンス」という言葉を教えてもらいました。レファレンスとは、必要な資料や情報を必要な人に的確に提供することで、図書館の重要なサービスの一つです。前任の館長さんから記念誌のアドバイスを受けたことは、まさにレファレンスサービスそのものであったと受けとめています。
活字離れが進む現代で、書籍の普及や活字文化を発信するのも当館に与えられた大きな使命です。何度も読み直せる、自分の感想を書き込めるなど、本にはテレビやインターネットと違った魅力があることを館長のお役を通して再発見しました。その経験を生かし、本部参拝の前泊プログラム「寺子屋講座」で、読書の喜びを皆さんに伝え、私が感銘を受けた本を紹介しています。
開祖さまは「本は無言の教化である」とご指導くださいました。「行き詰まり」や「疑問」を感じている人たちにとって、当館が先人たちの智慧(ちえ)を学び、自らの問題を解決できる場となるよう、これからも親しみのある、開かれた図書館運営に努めていきたいと思います。

(2013.07.07記載)