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2016年12月 8日

「成道会」 釈尊の悟りに感謝し 菩薩行実践の誓い新た


大聖堂での「成道会」には会員約3100人が参集。奉献の儀では、サリーをまとった学生たちが灯明を供えた

釈尊が悟りを開いた意義をかみしめ、報恩感謝の心で菩薩行実践の誓いを新たにする「成道会」が12月8日、大聖堂はじめ全国の各教会で行われた。大聖堂には、会員約3100人が参集した。

式典では冒頭、釈尊が菩提樹の下で成道に至った様子を紹介するアニメーションが上映された。芳女学院情報国際専門学校の学生、学林光大学科生、学林海外修養科生20人による「奉献の儀」に続き、読経供養が行われ、導師の川端健之理事長が庭野日鑛会長名の啓白文を奏上した。
体験説法では安城教会支部長(46)が、発達障害のある長男の子育てに悩んでいた時、サンガの触れ合いと教えを学んだことで、ありのままの長男を受け入れて、誰かの役に立てる人生が送れるようにとの願いを持てた体験を発表した。さらに、自分を何げなく気遣ってくれている長男の思いやりの深さに触れ、自分が長男に拝まれていたことに気づけたと述懐。これまでの苦は、相手の思いに寄り添える人生を歩んでいくために必要なものであり、「宝」であると語った。
この後、法話に立った庭野会長は、人々の苦しむ姿に心を痛め、救いの道を求めた釈尊によって仏教が誕生したことを紹介し、この世の全てのものは苦であるという釈尊の悟りの一つに言及。生老病死の「四苦」を挙げながら、「苦とは私たち人間の自由にはならないということ」と説明し、苦を取り除いてほしいと神仏に願うのではなく、その苦を明らかにして、自らの人生を積極的に生きていく大切さを強調した。
さらに、全ての物事はさまざまに関連して成り立っているという「縁起」の教えを説示。周囲の環境や大自然の恩恵に生かされ、生きていると語り、その自覚が大事と説いた。
式典終了後には、パイプオルガンの「ランチタイムコンサート」が開催され、「少年時代」「聖堂の朝」「ふるさと」「小フーガ ト短調」が披露された。

◎成道会とは
釈尊が悟りを開き、「仏陀」(覚者)となった12月8日を記念して行われる法要。釈尊の入滅を偲(しの)ぶ「涅槃会(ねはんえ)」、生誕を祝う「降誕会」と並ぶ仏教三大行事の一つである。約2500年前、人間の苦と幸福について悩み続けた釈尊は、悟りを得ようと苦行・難行を試みたが、それでは悟りを得ることができないと知る。スジャータという娘の差し出した乳粥(ちちがゆ)で体力を回復し、インド・ブッダガヤの菩提樹の下で瞑想(めいそう)を始めた。悪魔の誘惑を退け、空に明けの明星がきらめく頃、釈尊は宇宙の真理を見抜く智慧(ちえ)を得、悟りを開いた。