青年本部長メッセージ

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「一乗」の世界の具現化こそ 時代を担う青年の使命~「平成20年次方針発表」(要旨)~


「日本の常寂光土」「世界の通一仏土」の実現目指し

p-080201-a.jpg皆さん、こんにちは。また、ご本尊さまの懐にお帰りなさい。

本部・普門館に青年幹部約6000人の皆さんと一堂に会することができました。ここにお集まり頂いた青年幹部の皆さんは、今年一年、開祖さま、会長先生のお慈悲を賜り、また教会幹部の方々のご支援を頂きながら入部登録の推進、青年教育体系に基づく実践的な法の研鑽(けんさん))などに尽力してこられました。お陰さまで、青少年の人材発掘と育成、さらには布教の推進と、今年は昨年以上に大きな成果を挙げ、この日を迎えることができました。これも、皆さんのご精進のお陰さまです。本当にありがとうございました。

さて、私は昨年の青年幹部会席上、青少年育成の長期構想について考えをまとめていますと発表させて頂きました。この一年間、会長先生から理念や方向性についてご指導を賜り、教団幹部の皆さまからもご意見を頂戴しながらまとめることができました。随所で頂いた青年幹部さんの熱い思いも反映されております。いよいよ本日の幹部大会を期して、中期計画・長期構想が本格的にスタートします。そこで、今日は来年次の方針にとどまらず、お手元の要約版をもとに、中期計画・長期構想の理念やビジョンを中心に話を進めてまいりたいと思います。

中期計画・長期構想は平成49年までの30年間にわたる青年部の歩むべき方向を明確にしました。この構想は『大志プロジェクト』と命名され、「日本の常寂光土」「世界の通一仏土(つういちぶつど)」の実現を2大ビジョンに掲げて布教に邁進(まいしん)する、私たち青年の決意を表明したものであります。

それでは、長期構想がどのような理念のもとにつくられたかを説明させて頂きます。仏教教団である立正佼成会の原点は、お釈迦さま、すなわち釈尊です。開祖さまは釈尊の本懐をご自身の願いとされ、人を救い、世を立て直す精神のもと、立正佼成会を創立されました。開祖さまが求め続けてこられたのは「一乗」の悟りであり、目指されたのはこの世に「一乗」の世界を顕現し、常寂光土・通一仏土を実現することです。そのお心は会長先生に受け継がれ、私たちを導いてくださっています。

私たち青年も、開祖さまが求め続けられた「一乗」の悟りをどこまでも追求していかなければならないと思います。「一乗」精神を日本だけでなく世界に発信して、「一乗」の世界の具現化を目指していくことが、次代を担う私たち青年部員に課せられた使命ではないでしょうか。それが釈尊の本懐、開祖さまの大志に合った生き方だと思います。

このように、長期構想の基本理念は「一乗」の悟りの追求と、「一乗」精神の発信です。釈尊や開祖さまの大志を継承し、師の求めたるところを求め続ける青年でありたいと願って、長期構想の2大ビジョン「日本常寂光土宣言」「世界通一仏土宣言」を掲げさせて頂きました。

「大和の心」は日本人が世界に誇るべき徳目

ところで、この「一乗」精神について、別の角度から考えてみたいと思います。それは、日本人の心という視点からです。現代の国際社会にあって、日本人が世界に誇るべき徳目を一つ挙げるならば、「大和(だいわ)の心」であるといえましょう。「大和の心」とは、「大きく調和する心」「大調和の心」ともいえると思います。

日本人は神道の影響を受け、すべてのものに神が宿ると信じて、あらゆるいのちを拝み、受け入れてきました。そうした精神性をもっているところに仏教が伝来してきたのですから、「すべてのいのちは大いなる一つのいのちに生かされ、つながり合っている」と説く「一乗」の教えも素直に受け入れ、昔から培ってきた人と人、人と自然との共生・共存という考え方をさらに強固なものとしていったのです。和を尊ぶ心や人を思いやる心、誰をも認める寛容の心など日本の美徳といわれるものの多くは「大和の心」の発露といっても過言ではありません。もののいのちに価値を見いだし、お互いのいのちを生かし合う働きを身につけているのですから、ある意味で、日本人は「一乗」精神の具現者であったといえましょう。

開祖さまはかつて、創立の意義についてお述べになられた時、「『一乗』精神を世界に弘める使命を担うのは大乗仏教国の日本、それも在家仏教教団である立正佼成会なのだ」とご指導くださいました。会長先生も、この「大和」をグレイトピース、グレイトハーモニーと表現され、私たちに託されていることは「世界の平和は元来、わが国の古今を通じての本願であることを銘記し、その本来の念願に向けて努力するところにある」と教えてくださっています。開祖さま、会長先生のご指導をかみしめるたびに、私たち日本人の心の中には、もともと「一乗」精神が脈々と流れていることに気づかされます。私たち日本人こそ世界に先駆けて常寂光土を実現させ、世界に向かって「一乗」精神を発信して、通一仏土実現の道筋を示していかなければならないと強く感ずる次第です。

そして、その日本人の中でも、「一乗」の悟りを追求し、本化地涌(ほんげじゆ)の菩薩の働きを志す私たち青年部の使命は特に大きいと思います。私たちは在家主義を標榜(ひようぼう)し、人々と苦しみや喜びを分かち合いながら、共に仏の境地を目指して修行しています。すべての部員が本化地涌の菩薩になりえる人たちです。私たち青年が率先して大衆の心に飛び込み、人間の弱さや醜さをハダで感じ取りながら、本当に人を救い、世を立て直す、行動的な菩薩になっていこうではありませんか。

また、長期構想は30年という長期間にわたるものですから、その時々の社会情勢や、部員さんの現状を考慮に入れなければなりません。そのため、30年を10に区切り、3年を一期間として十次にわたる中期計画を立案する予定です。三カ年それぞれの年のキーワードを、一年目が「充実」、二年目を「集中」、三年目は「展開」としました。

一人ひとりが光り輝き地域を照らす原動力に

長期構想は今年次からスタートしますが、その前提として平成16年を第一年目とする第一次三カ年計画を策定し、布教環境、育成環境、組織環境を整備してきました。この3環境整備は今後も引き続き推進していきますが、平成19年を第二次三カ年計画の第一年目、すなわち「充実」の年ということで、入部登録の推進と、青年教育体系に基づく青年菩薩の育成に尽力してまいりました。お陰さまで、多くの青少年菩薩が育ったという報告を頂いております。今日のこの熱気あふれる青年幹部大会の様子がその証明でもありましょう。それを踏まえ、平成20年次は入部した全部員さんが大聖堂に結集し、ご本尊に参拝する「青少年本部参拝」を実施することになりました。これが、第二年次のコンセプト「集中」にあたります。

本会のご本尊は、釈尊が悟られた「すべてを生かしている仏さまのいのちの世界」を私たち凡夫にも分かるように、開祖さまのお徳によって表現くださったものです。ご本尊に出遇(であ)うということは、釈尊の悟りに出遇うことであり、私たちが追求し続ける仏教の最大の功徳を頂く第一歩なのです。長期構想を掲げ、本格的なスタートを切る年、さらに来年は教団創立70周年、本会創立の意義をかみしめ、原点に帰る年でもあります。その意義ある年に、青少年部員が大聖堂のご本尊さまのもとに集うはからいを頂いたことは、大変大きな仏さまのお慈悲と受け止めております。

先日、会長先生は70周年を期して、全会員の家庭にご本尊を勧請してくださることを宣言くださいました。「一乗」の世界が各家庭、地域にどんどん広がっていくのです。そして、その時に、青少年部員は本部・大聖堂のご本尊さまのもとに結集します。ですから、ご本尊を中心とした信仰の遠心力と求心力が同時に働く大きなはからいを頂戴(ちようだい)したことになります。

来年の「青少年 本部参拝」にはすべて光祥さまにご出席賜るお手配を頂いております。私たちは本来、光り輝く存在です。ご本尊さま、光祥さまとの結縁(けちえん)を頂けば、さらに輝きを増し、参拝者一人ひとりが自分の特性を生かしながら、今生もって生まれた菩薩としての因縁・使命を果たしていく方です。そして、日本や世界の平和に貢献する大菩薩になられる方であると信じています。そういう意味で、本部参拝のテーマを『光が集う。』とさせて頂きました。部員さん一人ひとりはまさに光です。布教伝道によってその光が多くの人の灯明となり、さらに地域を明るく照らしていく。それが、第三年次のコンセプト「展開」となります。

最後になりましたが、毎年、青年幹部の皆さんの前で、私は自分自身の決意を申し上げております。全国の青年の皆さんの筆頭信仰者であり、筆頭求道者であり、筆頭布教者でありたいと願う私の志は、今後も変わることはありません。青年の皆さんの喜びも苦しみも、精進も停滞も、すべて私の一念であるとの信仰をしっかりもって、明るく、有り難く、へこたれず、五年目の青年本部長のお役にチャレンジさせて頂きます。来年もどうぞよろしくお願いいたします。

ありがとうございました。

合掌

(文責在編集部)

『佼成新聞』 「青年幹部大会」特別号 より

(08.02.01 update)