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不況のいまこそ、自信をもって布教を


感謝で受け止める

「100年に一度」といわれる経済危機のなかで、家族を支え、家計を預かる青年婦人部のみなさんは、いま大変なご苦労をされていることと思います。
会長先生は「大変なときこそ、大きく変わるとき」とお示しくださいましたが、まさに、いままでの価値観を大きく変える時代を迎えているのだと実感します。そこで、教えをいただく人の最大の特徴は何だろうと考えてみました。
それは、ものの見方や考え方が変えられることに尽きるのではないでしょうか。ものの見方や考え方が変われば、おのずと受け止め方が変わっていきます。
たとえば、ご主人が減給されたとします。そのとき、「夫の働きが悪いからだ!」と否定的に受け止めるか、「お給料が頂けて有り難い」と肯定的に受け止めるか。はたまた、「こういう大変なときだからこそ、励まし合い、協力し合うことで、家族が一つになれるチャンスを与えてもらえているんだ」と感謝で受け止めるかでは、その後の展開も大きく違ってきます。
ご法をいただき、何事も感謝で受け止められる青年婦人部員さんが家族にいれば、間違いなく家族の心が一つにまとまっていきます。そうして、家族の心が一つになっていけば、どんなにつらい状況や難しい問題であったとしても、必ず乗り越えていくことができますし、その経験をとおして、家族の絆をさらに強めているはずです。
蓮の花は、泥が濃くなればなるほどきれいな花を咲かせるといいます。不況という厳しい時代だからこそ、仏さまの見方や考え方がしっかりと身につけられるときといえるでしょう。

 

価値観の転換

何事も感謝で受け止められる仲間が増えれば、幸せな家庭も増えていきます。とはいえ、個人的で特別な悩みや苦しみというものは、親しい間柄であったとしても話しにくいものではないでしょうか。
しかし、よくよく考えてみれば、多少の差はあれ、どちらのご家庭も不況のあおりを受けた経済苦を味わっています。つまり、お互いに同じような痛みや不安や問題を抱えているのです。ですから、「夫の会社、また減給なの」「あら、うちもなのよ」「お互いに大変よねぇ......」というように、むしろご法をお伝えするチャンスがたくさんあるように思えてなりません。
多くの人が、人としてのあり方よりも「お金が第一」という価値観で生きてきたと思います。確かにお金があれば、欲しいものは何でも買えるし、行きたいところがあればどこへでも行けます。何よりも家計を支えているのはお金です。ですから、お金がよりどころになってしまうのは仕方のないことなのです。
ところが、そのよりどころとしての役目を、お金が果たせなくなってしまいました。すると誰もが、不況や流行病、あるいは政治不安といった変化や不安があったとしても、けっしてブレたり振り回されたりしない真実のよりどころを求めるようになってきていると思えるのです。それが、価値観の大きな転換です。ですから、堂々と「どんな変化に遭っても、いつも感謝で受け止められる、よりどころをもっていると幸せですよ」と、多くの人にお伝えしていただきたいのです。
ご法の有り難さや感動を持っている人は、キラキラと輝いています。美しくて大きな花が咲いているところに人が集まってくるように、そういう人には人さまが集まってくる力があります。自信をもって布教をさせていただきたいと思います。

合掌

『ラ・カリテ』16号 より

(09.05.28 update)