「ARMS DOWN! 共にすべてのいのちを守るためのキャンペーン」に参加しよう
軍事費を削減し、貧困を撲滅
WCRP(世界宗教者平和会議)の青年組織であるWCRP国際青年委員会(IYC)は、11月から地球的規模で取り組む「ARMS DOWN! 共にすべてのいのちを守るためのキャンペーン」をスタートしました。
このキャンペーンに本会青年部も参加し、世界の武器・兵器にかかる費用の10%削減と国連ミレニアム開発目標の達成を目指して、教育や世論喚起の署名運動を積極的に展開します。
今日、世界の軍事費は1兆4千億ドル(約140兆円)に達し、その一方で飢餓に苦しむ人びとは日本の人口の10倍にあたる約12億人といわれています。環境問題も緊急かつ深刻な課題で、地球温暖化による気候変動や生態系の変化は、私たちの生活に大きな影響を与えています。
IYCが取り組むグこのキャンペーンは、国連ミレニアム開発目標の達成に必要な金額である年間約1千300億ドル(約13兆円)を、現在の世界の軍事費である1兆4千億ドルの10%の削減をとおして確保するための行動です。いわば、世界の軍事費を削減し、貧困と飢餓を撲滅しようという実効性の高いキャンペーンといえます。
「シンクグローバリー・アクトローカリー」という言葉があります。その意味は「視野を広く持ち、実践は足元から始める」ということですが、私たち信仰青年は、地球的規模で起こっている問題に対して、決して傍観者であってはなりません。
こうした課題を自分の問題として受け止め、足元からの第一歩を踏み出していくことが大切です。その小さな行動が日本を、そして世界を変える原動力となるのです。
軍縮を強く願われた開祖さま
1978年、開祖さまはWCRPを代表して、ニューヨークの国連本部で開かれた第1回国連軍縮特別総会で演説され、当時の米ソ両首脳に核兵器廃絶と軍縮を力強く訴えられました。
当時は、米ソ超大国による軍備拡張競争が一段とエスカレートし、地球存亡の危機といわれていた時代でした。この第1回に引き続き、開祖さまは1982年、1987年の国連軍縮特別総会でも軍縮を訴えられましたが、3度にわたって国連の場で演説された民間人は、開祖さまお一人です。
来年は、WCRP創設40周年という節目の年にあたります。WCRPの創設と発展にご尽力された開祖さまは、とくに非武装や軍縮を最も願われ、国連が推進する軍縮キャンペーンなどを支援されました。
宗教者が非武装問題に取り組む意義は、信仰という「信」に対する取り組みを最重要とします。それに対して、核兵器や武器の問題は、まさにその対極にある「不信」の象徴的な存在であるといえます。
国連ミレニアム開発目標は、そうした武器や兵器という人間不信と国家間における不信の問題に向き合い、真の信頼の回復を求めています。その達成は困難ですが、宗教者こそ、武器の問題と国連ミレニアム開発目標が根源において一つの問題であるという認識で取り組む必要があると思います。
また、武器のない世界を実現するには、幅広い国際的な世論形成と地道な対話によってはじめてなされるものです。その意味からも、国際的な連帯の力が必要であり、それぞれの宗教や教団という枠を超え、WCRPという宗教協力によって行なう意義が、核廃絶や武器の問題にはあるといえます。
宗教協力によって世界平和を実現したい──という開祖さまの志を受け継ぐ私たちは、世界の青年宗教者と共に軍縮という課題をとらえて、一人ひとりのいのちの尊厳を守る世界の実現を目指して、国際世論を喚起する署名運動に全力で取り組ませていただきたいと思います。
そして、この草の根運動を通じて、地域のあらゆる団体、青年たちと協力関係を築き、社会をよりよき方向に導いていこうではありませんか。その役割と使命が私たち青年にあると確信しています。
合掌
『春光』18号 より
(09.12.24 update)