青年本部長メッセージ

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社会や世界に向かって、「一乗」精神を創造・発信しよう


「仏性開顕」こそ究極の目標

今号の特集では、会長先生がお示しくださっている「三つの基本信行」の2番目にあたる「導き・手どり・法座」を取り上げさせていただきました。

本会には、お導きや手どり、法座修行など数多くの行法がありますが、それぞれの行法は、すべて「仏性開顕」という究極の目標に向かって取り組まれている修行といえます。その行法の核心は仏性礼拝行です。仏さまを観、仏さまを実感して、仏さまと一体となる仏性礼拝行に徹することで自他の仏性を開顕してきたのです。この仏性礼拝行には「自己の仏性礼拝行」と「他の人に対する仏性礼拝行」の2つの方向があります。

内省・内観による「自己の仏性礼拝行」は、われを捨てて仏さまの懐に飛び込み、仏さまと一体の存在である自分を感得していく行法です。もう一つの「他の人に対する仏性礼拝行」は、無我になって相手のなかに仏さま(仏性)を観、お互いに一つのいのちであることを感得していく行法です。

その意味では、「導き・手どり・法座」は、出会いを大事にし、その縁から学んでいく場だと思います。特に法座は人と人が交わり、人と人のふれ合いのなかで、自他の仏性礼拝行が同時に実践できる尊い場といえます。

会長先生は「(導き・手どり・法座の)そのどれもが、真理・法を人に知らしめること、身につけて頂くための働きであり、いわば布教伝道ということですから、根底では一つとみることができます」(『仏心大志』より)と教えてくださっています。

そして、私たちが布教伝道でお伝えするのは、「一乗」精神です。つまり、すべてのいのちは大いなる一つのいのち(宇宙の根源のいのち)に生かされた兄弟姉妹であり、仏性が人間のいのちの本質そのものであることをわかっていただこうと願って、私たちは布教伝道に邁進しています。

布教伝道をすることで自らも価値ある創造のはたらきをし、社会に向かっても「一乗」精神を発信しているのです。要は、法華経の神髄である「一乗」の教えの布教者だという自覚をもって、お導きや手どり、法座などの基本信行に徹することです。

お導きや手どり、法座をとおして、どのようにして教えを伝えればいいのか、どうしたら相手に寄り添うことができるのかと、いつも創造・発信していくなかで智慧が身についていくのです。

 

3菩薩を創造・発信のモデルに 

本会では創立以来、一貫して菩薩のはたらきをする人間の生き方をめざしてきました。菩薩とは、自分も仏の境地をめざしながら大衆の半歩先を歩み、人びとに慈悲の手を差し伸べる人です。そして、悩み苦しみをお救いして、相手も菩薩に生まれ変わっていただくようにかかわっていきます。私たち青年部は、慈悲と智慧を身につけ、菩薩として生きることを目標にしています。

そこで『大志』プロジェクトでは、法華経に登場する菩薩のなかで、常不軽菩薩、観世音菩薩、普賢菩薩の3人の菩薩を創造・発信のモデルとして青少年の布教と育成を考えさせていただきました。
常不軽菩薩モデルとは、仏性こそ人間のいのちの本質そのものであることを、一切衆生に自覚させようと、仏性礼拝に徹する生き方のモデルです。

観世音菩薩モデルとは、人びとの願いや声を聞き取り、その人にふさわしい姿となって現れて、本質的な救い(仏性開顕)まで導いていく菩薩です。また、苦しみを自分が代わって受ける(代受苦)自己犠牲の精神をもって、相手の求めに応じて自由自在に救う生き方のモデルです。

普賢菩薩モデルとは、率先垂範して菩薩行を実践し、その後ろ姿によって人びとの菩提心を喚起する行動的な生き方のモデルです。

私たちはこの3人の菩薩の生き方をお手本に、積極的に「一乗」精神を社会や世界に向かって発信していきたいものです。

合掌

『春光』17号 より

(09.08.20 update)