自分の可能性を信じて、何事にもチャレンジを
中高生のみなさんは、4月になると進学や進級、クラス替えなどにともない、新しい環境のもとで、いろいろな人との出会いがあり、いままで経験したことのない出来事に遭遇するでしょう。
また、勉強やスポーツ、部活動など、期待と不安が複雑に交錯するなか、心新たな気持ちで何かにチャレンジすることもあるのではないでしょうか。
私たちは日ごろ、自分の可能性というのはなかなかわからないものです。勉強やスポーツなど、何かにトライしたり、チャレンジしたりすることによって、初めて自分の潜在的な可能性を知ることができ、力を発揮できるわけです。
ですから最初から、《私には無理だ》と自分の限界を決めつけてしまったり、《ぼくにはできない》と、あきらめたりするのではなく、自分の可能性を信じて、チャレンジしていく生き方が大切なのです。そのように何事にもチャレンジしていくことが人生であり、仏さまの教えを基にした生き方だと思います。
考えてみると私たちは無意識に生きるためのチャレンジをしていると思います。生きるために、ご飯を食べ、運動をし、体を休めるために睡眠をとっています。それは本能であると同時に、《もっと成長したい、もっと向上したい》という生きるためのチャレンジともいえます。
そして仏さまは、私たちが人間的に成長・向上することを願われ、さまざまな人や出来事などのご縁を通じて、私たちを導いてくださっています。
中高生のみなさんは、これから歩む人生で、さまざまな出来事に直面することでしょう。楽しいことやうれしいこともあるでしょうが、むしろつらいことや困難なことのほうが多いかもしれません。
そのように困難な問題や悪条件に遭遇したとき、そこから逃げたり、条件のせいにしたりするのではなく、《これは自分が成長するための仏さまからの"宿題"だ》と受け止め、積極的にチャレンジしていってほしいと願っています。
また、「チャレンジ」というと、何か大きな目標や決意を持つように考えがちですが、日常の小さな目標、行ないが大事です。たとえば、学校に行ったら、自分のほうから友だちにあいさつをしてみる、明るい笑顔で接してみるということです。
毎日の生活のなかで、そのような小さな実践をくり返すことによって、少しずつ自信が生まれるとともに、自分を大きく成長させ、大きなチャレンジをも可能にすると信じています。
合掌
『すこぶ~る』18号 より
(10.03.23 update)