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「宗教者による紛争下・後の子ども保護」関係者連絡会議

UNICEF/WCRP
「宗教者による紛争下・後の子ども保護」関係者連絡会議


開会式挨拶【要旨】

ユニセフと立正佼成会のパートナーシップは、1979年の国際児童年に遡ります。本会では、毎年5月の第3日曜日を「青年の日」と定め、全国の青少年部員が一斉に、地域社会や国家、世界の抱える諸問題の解決に向け、さまざまな奉仕活動に取り組んでいます。その、ちょうど10回目にあたる1979年の国際児童年に、本会はユニセフ支援活動をスタートさせました。

以来、本会の青少年部員たちは世界のすべての子供たちの幸せを願い、5月の「青年の日」だけでなく1年間を通して、街頭募金やチャリティーバザーなどを実施し、多くの市民にユニセフの活動への理解、協力を呼びかけています。おかげさまで、これまでに65億円を超える浄財を世界の子供たちのために役立てて頂き、ユニセフの皆さまの素晴らしい働きによって、各国の子供たちの生活が改善されたという報告を頂いております。刻々と変化する社会・政治情勢や地球環境の影響で多くの子供たちが傷ついている現実に鑑み、更なる支援への必要性を認識する次第です。

ここで、ユニセフ支援と併せ、本会が特に力を入れている平和活動「一食を捧げる運動」についてご紹介させて頂きます。それは、1カ月に数回食事を抜き、その食事分を献金し、平和活動に役立てようというものです。単なる献金ではなく、自ら空腹を味わうことで貧困や飢餓、紛争など困難な状況下で暮らす人々の気持ちに少しでも近づき、祈りと布施を捧げるということを大事にしている運動です。子供から高齢者まですべての会員が自主的に取り組んでおり、寄せられた浄財は国連諸機関やNGOなどの活動に役立てられています。

私たちがユニセフ支援活動を行う際に大切にしているのは、この「一食を捧げる運動」の精神です。市民に対して、単に「献金」だけをお願いするのではなく、「祈り」を込めてもらうよう伝えています。決して余剰分を募る運動ではなく、自らの欲を捨て、痛みを味わい、祈りを捧げる――このことを市民にも大切にしてもらいたいと考えるからです。現在、多くの人々が賛同してくだっていることを皆さまにご報告いたします。

また、本会の今日(こんにち)のユニセフ支援活動の中心を担うのが、小学生など子供たちであることも、皆さまにお知らせしたいと思います。彼らは幼い頃からユニセフ支援活動に携わることで世界の現状に触れます。そして、「世界の友達のために自分に何かできることはないだろうか」「1日に3回食事ができることも、毎日学校に通えるのも決して当たり前ではない」と思いを巡らせるようになります。そうした小さな気づきや学びは、彼らの中に他者に対する思いやりや感謝の心を育みます。それらが彼らの人格形成に大きな影響を与えているのは言うまでもありません。このような機会を与えてくださっているユニセフの皆さまに、この場を借りて深く感謝を申し上げます。

次に、本会とWCRPとの関係について少しご説明させて頂きます。本会の開祖である庭野日敬は、WCRPの創設に重要な役割を果たした一人であります。1960年代後半、ベトナム戦争が泥沼化の様相を呈してきたとき、『人類の平和が今ほど求められているときはないのに、宗教者が互いに手を携える勇気を持てないとしたら、宗教は人類の進歩に貢献する道を失うことになるでしょう。世界の宗教者が一つの心になることこそ急務だと思います』との心情から、多くの諸宗教指導者とともにWCRPを創設いたしました。

創設から20年が経った1990年には、WCRPはユニセフの要請を受け、ニュージャージー州のプリンストンで、「子どものための世界宗教者平和会議」を開催いたしました。このとき、WCRP名誉会長としてスピーチを行った庭野開祖は、世界の子供たちの現状を憂え、「私たち大人の責任であると同時に、宗教者が真剣に取り組んでまいらねばならぬ問題でもあります。その取り組みなくして未来の平和は決して招来されないでありましょう」と語り、諸宗教の連合体であるWCRPが、ユニセフとともに世界の子供たちのために働くことを固く約束しました。

そうした意味では、このたびスタートしたユニセフとWCRPの連携事業「紛争下・後の子どもの保護」は、庭野開祖の願いを継承する私ども会員にとって非常に喜ばしいことであり、大きな期待を寄せずにはいられません。ユニセフ支援活動の一層の励みになっていることもご報告させて頂きます。ぜひとも本会会員のみならず、日本の多くの市民の祈りが込められた尊い浄財を、紛争下・後の困難な状況下で暮らす子供たちの心のケアや生活改善のためにより効果的に、有意義に役立ててくださることを願っています。

最後になりますが、本会議がご出席の皆さまにとって素晴らしいものになりますよう、心よりお祈り申し上げます。世界のすべての子供たちが一日も早く、安全で安心した生活が送れるよう、今後も、私ども立正佼成会がユニセフ、WCRPとともに精一杯の努力をさせて頂くことをお誓いして、挨拶とさせて頂きます。ありがとうございました。

合掌
(3月8、9日・ニューヨーク)
(10.04.01 update)