青年本部長メッセージ

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「青年の日 2011」を迎えて


本年3月11日、東日本を中心に未曾有の大惨事が起こりました。犠牲となられた方々のご冥福をお祈りし、ご遺族の皆さまに衷心よりお悔やみ申し上げます。また、負傷された方々、被害を受けられた方々に心よりお見舞い申し上げ、一刻も早く事態が収束されることを願ってやみません。

さて、今年も「青年の日」を迎えます。大変な事態を前にして、いま、皆さんもさまざまな思いを抱えているでしょう。このような時に一つ、確認させていただきたいことがあります。それは、私たちは会長先生から、今日を大事に生きること、いまの精進の積み重ねが未来をつくっていくことを教えていただいているということです。いまの小さな一歩一歩の努力が必ず未来の礎となる、そのことを信じて、それぞれがいまできる最善を尽くしてまいりたいと思います。

このたびの大震災を通し、人と人との支え合いや他者への思いやりという、人間が本来持っている素晴らしさ、尊さをあらためて教えていただきました。また、世界各地でも日本に対する思いやりや支援の輪が広がっています。これまで多くの方々が一つひとつの出会いを大切にし、友情や信頼関係を育んでこられたおかげさまと言うことができるでしょう。そして、ここに「どんなときも互いを心配し合う」という仏さまの願いが具現されていることに、本当に有り難い思いがいたします。

こうしたことを振り返ると、私たち宗教者は、このような時こそあらためて自己の信仰を確立し、身近な人に明るく、優しく、温かい人間になることを目指していく必要があると思います。心の底から互いを気遣い、祈り合う。目の前の人に寄り添っていく。「青年の日」を機縁とし、お互いさま、その決意を新たにさせていただきたいと思います。

今年も『大志~社会変革の風をおこそう~』を「青年の日」のメーンテーマに掲げさせていただきました。未曾有の災害を経験し、多くの人が今までのライフスタイルを見つめ直し、新たな価値観、人生観を模索しています。今こそ私たち宗教者が先頭に立ち、人間はいかに生きるべきか、何が大切なのかを多くの人にお伝えしていきたいと思います。菩薩になりきり、触れ合う一人ひとりを精いっぱい大切にしていこうではありませんか。それが、私たちに課せられた、「社会変革の風をおこす」という使命にほかならないと思います。

壁にぶつかることもあるでしょう。逆境と感じることもあるでしょう。しかし、サンガと一緒ならば、きっと乗り越えられます。青年である“いま”だからできることが必ずあります。地域の皆さまと手を携え、異體同心(いたいどうしん)の世界を、共に分かち合う世界を目指して、「青年の日」を迎えさせていただきましょう。 

合掌

『佼成新聞』2011年5月15日付 より

(11.05.13 update)