『ごきげんよう』街角文書布教(千代田中央教会発)
東京中央支教区布教研究会では昨秋、「都心部に包括地域が集中している中で、文書布教をどのように展開し、どのような形で推進していくか――」を議題に掲げました。
そして今春、“街に出て、ご法の種まきをしよう”と、各教会で一斉布教の日、手軽に渡せる布教用冊子「『ごきげんよう』布教」を試みることにしました。
千代田中央教会は、区の中心部に皇居、国会議事堂、官庁街や丸の内を中心にしたビジネス街、社交の場としても名高い区を包括していますが、区域には伊豆七島も含まれるという幅広さで展開しています。
今回は、「『ごきげんよう』街角文書布教 街歩き計画」と題して、教会道場周辺の浜町界隈から人形町・甘酒横丁通りを布教に歩きます。
日本橋に教会道場が移って4年。地域の人たちに立正佼成会を知っていただくことを第一に考え、地域の皆さんと一緒に月一回の浜町公園での清掃活動、浜町中ノ橋での交通安全奉仕、地域の諸宗教対話等で地域貢献…。
たくさんの活動で交流を深めてきたことで、今では神田明神の春の大祭で教会が神輿の休憩所になりました。これも町内会との基盤づくりに取り組んでこられたこその賜物です。
7月24日。梅雨の明け切らない蒸し暑いこの日。局地的な雨が降っていましたが、布教に出る時には真夏の暑さに。案内役に総務部長さんが立ち、道場建設前から、地元の皆さんとの出会いに取り組んでこられた、日本橋支部の支部長さん、会計さん、主任さん、有志の方々と浜町界隈からスタートです。
出射教会長さんは皆さんを温かく見守りながら、一緒に歩いてくださいました。
青空の下、ちょうど昼休み時と重なり、浜町公園につながる歩道のベンチには休憩を取る人たちや食事に出る人たち。また「明治座」の観劇に訪れた人たちで、浜町駅前ロードは賑わっていました。

食事休憩をしながら、読んでくれています
日本橋は東京のへそといわれる場所です。創業何百年といわれる名店、老舗の本店があちらこちらに建ち並んでいます。
そんなお店に“こんにちは”と明るい笑顔で入っていきます。
一本小道に入ると、風情あるお店もあります。「このお店のおばあさんは、熱心な会員さんだったのよ」と、布教の合間に懐かしく建物を見上げていました。



「こんにちは~、お元気ですか?」「千代田央教会です!」「『ごきげんよう』の最新号なんですよ。」と元気よく声かけ
途中、施術がご縁でお導きした「日本橋接骨院」や、地元の自転車屋さんにも立ち寄り手渡ししました。


この日の最高気温は、31.6度。太陽が照りつける中、2時間近くの布教を終えて、会員さんが経営する「高久喫茶店」で「街角文書布教」の感想発表です。
「にぎやかな通りで、元気になりました」
「断られても、また出向きます。お店なので、応対している人が違うと受け取ってくれたり。これもご縁と思って気持ちを切り替えます」
「教会長さんが後ろから歩いてくれていると思うと、足取りが軽くなります」
などなど。
布教の途中で教会長さんから、「『どうぞ読んでください』という声かけだけではなく、その号のテーマを一言添えて渡した方が、興味を持って読んでいただけるね」と、アドバイスをいただきました。
そのアドバイスを実践した主任さんが、「『先祖供養のお話が書かれていますので読んでください』とお渡ししたら、相手の方が『そういう(先祖供養)ことは、頂いて読んでみないとわかりませんね、ありがとうございます』と言って受け取ってくださいました」と、喜びの感想を話していました。


「受け取っていただいてありがとうございます」お渡ししたあとも礼拝の心で
次回は東京の下町、月島、神田周辺を『ごきげんよう』布教に歩く予定。
ビジネス街とは違う、情緒ある「街角文書布教」になりそうです。
皆さん、疲れを感じさせない若々しい足取りの文書布教でした。
(2019.8.16記載)