本会の考え

KAICIIDを支持する表明を発表

本会は、法華経の一仏乗(いちぶつじょう)精神に従い、対話によって宗教の壁をこえ、 他の諸宗教と共同して、すべての人々の心に平安がもたらされることを願い、50年以上に渡り宗教協力を進めています。紛争や貧困、差別、気候変動など地球規模の現実的課題に関しても、独自の活動に加え、世界宗教者平和会議(WCRP/RfP)やKAICIIDへの参画を通し、国連や各国政府と協働して活動を展開しています。

 

なかでもサウジアラビアのアブドッラー前国王のイニシアチブによって2012年に設立されたKAICIIDは、新しいチャレンジと言えます。なぜなら、国際的な宗教・文化間の対話を促進し、平和に貢献することを目的として、オーストリア、スペイン、サウジアラビア政府が創設国、バチカンが創設オブザーバー国として、政府間組織であると同時に諸宗教の代表者が理事会を構成するFBOFaith Based Organization:信仰を基盤とした団体)でもあるという、今までにない特徴をもつ組織だからです。

 

創設国オーストリアの首都ウィーンに本部を置き、国連やWCRP/RfPなどの関連機関と協力し、現在ミャンマー、レバノン、中央アフリカ、スペイン、オーストリアなどをはじめとする世界各地で「対話」に焦点をあてた平和教育、紛争和解などの取り組みを実施しています。

 

本会も、このようなKAICIIDの「対話」に焦点をあてた活動に賛同し、庭野光祥次代会長がKAICIID創設以来、9人の理事の1人として女性の視点、仏教の視座をもって活動や運営に取り組んでいます。

 

しかし本年6月以来、サウジアラビアにおける人権問題に端を発し、オーストリア国内でのKAICIIDの地位が不安定な状態に置かれていることを私たちは憂慮しています。KAICIIDはサウジアラビアの政府機関ではなく、政府間・宗教間の国際機関として、文化や宗教の多様性を尊重し、対話を通した相互理解を醸成することにより、対立や分断から融和や一致を目指す諸活動を実践している団体です。

 

本会は、KAICIIDの理念と、平和と公共善のために展開している活動を支持し、KAICIIDがこれからも対話に尽力することを期待するとともに、KAICIIDに対する誤解が少しでも早く払拭されますことを祈念いたします。

以 上

 

令和1年7月15日
立正佼成会