立正佼成会概要

三法印さんぽういん

仏教の基本的な教えをまとめたのが「三法印」です。法印とは、掲げるスローガンのような意味です。大乗仏教では「諸法実相」(しょほうじっそう)が法印で、根本仏教では「諸行無常」(しょぎょうむじょう)「諸法無我」(しょほうむが)「涅槃寂静」(ねはんじゃくじょう)の三法印を掲げているといわれていますが、これらの三法も追求していけば「空」(くう)の教え、すなわち「諸法実相」に帰するものです。

諸行無常
出来事や状況、感情など、世の中のすべてのものは、けっして固定的なものではなくて、つねに変化し、生滅をくり返しているという教えです。今、現れている現象は、その原因と、それを助長、発展させる条件(縁)が巡り合ってできる仮の姿であり、原因や条件がなくなれば今の現象も消えて無くなります。すべては変化し続けているということは、現状を変え、未来をより良くする道は、いつでも目の前に準備されているということです。

諸法無我
宇宙の、すべてのものごとはつながりあい、互いに助け合いながら調和し、存在しているという教えです。すべては縁によって今、ここにある(いる)のであって、独立した存在(我)というものはないという考えです。人も周りのありとあらゆる人やものごとによって生かされ、また自身もまわりを生かしている、かけがえのない存在です。しかし、もちつもたれつの関係に気づかず、わがままな行動をすると全体の調和の網がもつれ、破れることになります。

涅槃寂静
心身の完全な安らぎの状態を涅槃寂静といいます。 涅槃とは古代インドのサンスクリット語でニルバーナ、つまり火を吹き消した状態のことです。寂には不動という意味があります。諸行無常・諸法無我の悟りによって心の安定を得た状態を表していますが、それは静まりかえった動かない世界ではなく、あくまでも創造的で活発な動きの瞬間瞬間に現れる、調和と安らぎのすがたです。

参考文献 : 『仏教のいのち法華経』庭野日敬