返信先: ごきげんよう

#3499
私の気づき 布教支援グループ
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金木犀の花の香り

茂原教会(千葉県)の支部長さんから、『ごきげんよう』NO3を読んだ会員さんが、ノートに綴った亡きお母さんの想い出の文章を送ってくださいました。
 
平成18年9月の連休中の朝、近くに住むお父さんから「お母さんが転んだ」という、SOSの電話が入りました。Sさんはその当時、小学校低学年の娘さんの育児とお勤めしながら、ご両親の朝晩の食事の世話等の毎日を送っていました。その忙しさをご両親のせいにして、「恨む」感情から冷たい言葉を放ち、電話を切ってしまいました。再度お父さんから「救急車を呼んだ」という電話を受けたSさんは、実家に駆けつけお母さんの姿を見た瞬間、「サンゲ」の気持ちに変わりました。顔面全体が腫れあがり、痛々しい姿だったのです。「近くに住む私が頼りだったのに。ごめんなさい、ごめんね、お母さん」。心から詫びたSさん。

さらに病院での精密検査の結果、ガンと診断を受けました。それも末期。10月に入り、自宅療養に切り換わりました。
いつものように早朝に家を出て実家に向かう途中、車のミラーに掛けていた飾りがバサッと落ちてしまったSさんの脳裏に、イヤな思いがよぎりました。急いで部屋に入ると、お母さんはベッドに横たわっていましたが、「おはよう」と声を掛けても返事を聞くことはできませんでした。Sさんはお母さんの手を握って、このぬくもりは憶えておこう――。金木犀の香りが漂う季節になると、母のことが想い出されます。

という内容でした。
No3のテーマは「いのちのつながり」です。
「私が今、ここに居る」のは、両親がいてくれたお蔭です。そのまた両親がいて、代々のご先祖さまがいてくれたお蔭さまです。姿形は無になっても、いのちは綿々とつながっています――。