大聖堂ライブ配信

2020年5月15日 釈迦牟尼仏ご命日

常務理事 佐藤益弘

 

常務理事のお役を頂いております佐藤と申します。宜しくお願いします。
先ずもって『新型コロナウイルス』によって亡くなられた多くの方に謹んで哀悼の意を表します。また、罹患された方々にお見舞いを申し上げますと共に早期ご快復を心よりお祈り申し上げます。

 

只今は、釈迦牟尼仏ご命日ならびに布薩の日のご供養におきまして、導師のお役を務めさせて頂きました。誠に有り難うございました。特に本日は、今から56年前に、ここ大聖堂の落成式典が執り行われた日であります。開祖さまの『法話選集』年表によりますと、落成式典は5月15日から3日間続けて催されたと記録されています。その式典でのご法話の最後に静かに目を閉じられ、開祖さまはこうお話しされたそうです。「永寿殿で静かに眠る亡き妙佼先生も、大聖堂がこんなに立派に完成されたことを喜んでおられます。私にはそれがよくわかるのです」と述べられ、ご法話を結ばれたと書いてありました。このことを通して、仏さま、仏さまの教え、さらに仏さまの教えを実践する善き友でいらした脇祖さまを常に想われる開祖さまから、三宝に帰依する仏教徒としての大切な心をあらためて教えられた思いです。どんな時も、かけがえのない存在を忘れることなく、感謝する気持ちを抱いて精進せねばならないと、私自身思わせて頂きました。

 

今、新型コロナウイルスの世界的大流行という危機の中、人々が必死に助け合いながら努力をされています。今月4日のある新聞に、アメリカ政府が『エッセンシャルワーカー』という人達の重要性を再認識するようにと伝える記事が載っていました。エッセンシャルは英語で「必要不可欠な」を意味し、ワーカーという「労働者」と組み合わせた言葉で、つまり、市民の生命と財産を守り、社会を支えるために働いていらっしゃる人たちのことを言います。たとえば、医療やエネルギー、公共交通機関、通信、農業、食品、流通などの分野で働く方々です。先日もテレビで、ある医師が「できない理由を探すよりも、できる方法を考えている」と言って、重症患者の治療にあたっている様子を拝見しました。私ども佼成病院の先生方をはじめ関係者の皆さまも、日夜懸命に働いてくださっています。本当に頭が下がります。このような方々のお蔭さまで生活できる今こそ、『佼成』5月号・会長先生ご法話の中にあります「生かし生かされあう縁に感謝する」ということが、極めて大事なことだと我が心に刻ませて頂きました。

 

また現在は、『ステイホーム』、いのちを守るために不要不急の外出を自粛し、家に居ようということで、お家で過ごす人が沢山いらっしゃいます。私も家に居て、あまり身体を動かさないのに、食事の量は従来と変わらず太り気味です。これではいけないと、家内も気を利かして朝ご飯の中にコンニャクの粒を混ぜて食事を出してくれます。それでも手ぬるいと思い、夕食も、カロリーを抑えた野菜中心の献立にしてもらっています。ところが何故か痩せないのです。人間が家に閉じ籠ると、栄養までもが体の中に閉じ籠るようです。それに止まらず、最近は心も閉じ籠ってしまいそうでした。そんなとき、私の心を広い世界へ誘ってくださるご縁を光祥さまから頂戴しました。それは、昨年2月、アラブ首長国連邦のアブダビというところで、フランシスコ・ローマ教皇さまと、イスラームの権威であるエジプトのアズハル大学のタイエブ総長がお会いされ、光祥さまも世界の宗教指導者のお一人として、その場に立ち会われました。そのときの出会いをきっかけに、今回、ローマ教皇さまとアズハル大学の総長さまから、光祥さまのもとに、コロナの危機を乗り越えるために、5月14日を「人類友愛の日」として、世界の宗教者がともに祈り、断食し、よい行いをしようとの呼びかけが届きました。私たちも日ごろ、祈りを捧げ、同悲、同苦の思いで一食を捧げていますが、世界の宗教者のみなさまも、同じ想いで祈り、断食をされていらっしゃることに、国境も宗教の違いも超えた深いつながりを感じます。今日は、一食を捧げる日。また、今月は一食啓発月間となっています。明後日は「青年の日」でもあります。実際に集まってなにかをすることは難しい状況にありますが、いつもさせて頂いている祈りとともに、真心を込めて一食を捧げたいと強く願っています。そして、世界中の人々と心ひとつに、この危機を乗り越えたいと思う次第です。

 

結びにあたりまして、これからも会長先生から頂いております「感染拡大を避ける」とのご指導を念頭に置きながら、一日も早い終息を祈り、朝夕のご供養を続けて参りたいと存じます。
皆さまの更なるご健勝とご多幸を祈念申し上げ、本日のお役に代えさせて頂きます。
誠に有難うございました。