大聖堂ご命日 ライブ配信

2020年6月1日 朔日参り

理事長 國富敬二

全国の会員の皆さま、おはようございます。

只今は皆さまと共に「朔日参り(布薩の日)」の御供養を共にさせていただきました。誠にありがとうございました。

 

新型コロナウイルスの感染者数は世界で600万を数え、37万人もの方々が、また、全国の会員さんでは8名の方がお亡くなりになりました。心よりご冥福をお祈り申し上げます。本日は今後の方針、また、「佼成」6月号で会長先生がお示しくださいましたご法話の「精進の大切さ」、最後に誠実に生きていくことで神仏が護ってくださるということについて、3点をお話ししたいと思います。

 

ご存知の通り、「緊急事態宣言」は全国で解除されました。しかし、未だ完全な収束の見通しは立たず、感染「第2波」のリスクが専門家から指摘されている状況で、政府が推奨する新しい生活様式に合わせて暮らしていかなければなりません。

 

本会には高齢の会員さん方も多く、ご家族の方々のご心配も考慮し、「早く自粛して遅く再開する」という方針のもとで対応して参りました。会長先生がご指導くださいましたように、皆さまを感染から防ぎ、いのちを守るため、2週間後の今月15日までは各教会を完全閉鎖させていただきたく存じます。ご不便をおかけしますが、ご理解とご協力をお願い申し上げます。

 

その後につきましても、それぞれの地域の実情に合わせまして、順次再開していただきたいと思います。その際には、教会長さんを中心にお取り組みくださいますよう、お願い致します。

 

新型コロナウイルスの感染拡大を防ぐ中で、教会長さんを先頭に会員さんお一人おひとりが、多くの工夫を凝らしながら布教に努めてくださいました。心より感謝申し上げます。

 

皆さまそれぞれが不自由の中で、改めて本会の活動を見直すチャンスをいただいたことと思います。そして、教会長さん方をはじめ多くの方々から、これからの教団や布教などのあり方に対し、幅広くご提言をいただきました。そうしたご提言を踏まえ、会長先生、光祥さまにご指導をいただきながら、私は思い切った新生を図りたいと強く感じています。本部では現在、今後の新しいあり方を真剣に検討しておりますので、順次ご報告させていただきたく存じます。何卒よろしくお願い申し上げます。

 

次に、会長先生は「佼成」6月号のご法話で、常精進の大切さに加え、人を想う気持ちが盛んになると、飽きたり怠けたりする心が生まれないと説かれ、とかく怠け心が起こりやすい私たちの心をお見通しであるかのようなご法話をくださいました。

 

私は「まず人さま」の実践の大切さを改めて学ばせていただきました。別の言い方をすると、「温かい眼差しで相手を見ること」だと受けとめさせていただきました。

 

先日、群馬県の教会長さんから伺ったお話ですが、ある高齢者施設で新型コロナウイルスのクラスターが発生し、利用者や職員さん68人が感染され、県民の皆さんからの非難が集中したそうです。その時に教会長さんは、施設の職員さん方の苦しい心中を想い、「『顔(がん)晴(ば)ってください』と言わせてください」と励ましのお手紙を送られました。するとしばらくして、「暖かいお手紙、有難うございます。涙ぐみながら拝読させて頂きました」との感謝のお返事をいただいたそうです。

 

私はこれこそ、人を想う気持ち、温かい眼差しで人を思いやるという会長先生のご指導を具体的に実践しておられる姿だと思わせていただきました。私たちのサンガにはこのような素晴らしい教会長さんがおられるのだと、誇りに感じると同時に、私もそのような温かな目線で経済的また精神的な苦労、そして人間関係で苦しんでいる方々に寄り添わせていただきたいと心から思いました。

 

第三に、真心で相手に接していれば、必ず神仏が護ってくださるということをお伝えしたいと思います。菅原道真公が遺した「心だに まことの道に叶いなば 祈らずとても 神や守らん」という歌は、普賢菩薩勸発品第二十八の四法成就の「諸仏に護念せらるることを爲」と置き換えられると思います。

 

私は全国の会員さんの「まことの道」を痛切に感じたことがありました。先月のことですが、検査のため佼成病院の外来を受診した時のことです。主治医がぜひ見せたいものがあるからと案内してくださったのが、院長室や先生方の医局の部屋や事務所のある2階の廊下でした。そこには、全国の会員さんが届けてくださった医療用の「N95マスク」と共に寄せられた640通以上の励ましの手紙が掲示されていました。

 

「全国の会員の皆さんが送ってくださったお手紙を見るたびに、我々は励まされるのです」。そう主治医は熱く語ってくれました。私は驚きとともに、強烈に胸を打たれました。全国の皆さまからの「まことの道」が、私たち市民を守るために最前線で闘っている医療従事者の心を揺り動かしていることを教えていただきました。

 

皆さまそれぞれが置かれたお立場で「まことの道」を常精進していけば、必ずや神仏はお護りくださると深く念じさせていただきつつ、今月も大安心の気持ちで精進して参りたいと思います。

 

ご清聴、誠にありがとうございました。