大聖堂ライブ配信

2020月8月10日 脇祖さまご命日

常務理事 佐藤益弘

 

日々、ありがとうございます。

 

お陰さまで只今は、脇祖さまご命日にあたり、全国の会員の皆さまとご一緒に読経供養をさせて頂くことができました。誠に有り難うございました。

 

今年の「夏の甲子園」、全国高等学校野球選手権大会は中止となりましたが、各地では独自に大会が開かれ、わが佼成学園高等学校野球部は、西東京大会の決勝に進出いたしました。決勝戦は、延長戦にもつれ込む好ゲームとなりましたが、あと一歩及ばず、準優勝となりました。

 

佼成学園野球部は、113名の選手がいらっしゃいますが、その一人ひとりを信頼し、大らかな心で指揮をとられた藤田監督さんをはじめ、元気溌剌なプレーを見せてくれた選手の皆さまに心から敬意を表し、またその健闘を讃える次第であります。併せまして今後のご活躍を期待するものであります。

 

さて、『佼成』8月号では、会長先生から「むだなものはない」というご法話を頂いております。

 

このご法話を拝読し、仏になるために精進するというよりも、ときどき忘れがちな、すでに悟っている「ほんとうの自分」に帰るために精進させて頂くのであるということを学ばせて頂きました。常日頃、会長先生から「生仏一如(しょうぶついちにょ)」、「凡聖不二(ぼんしょうふに)」の身にあずかる人間であるという自覚に立って歩み続けるために、日々の精進があると教えて頂いております。さらには釈尊が成道の際に、「奇なるかな。奇なるかな。一切衆生ことごとくみな、如来の智慧・徳相を具有す……」といわれましたように、「衆生本来仏なり」という「仏教の根本原理」を改めてお説きくださったものと思います。

 

本当ならば、仏の子は仏の子らしく、人間は人間らしく生きるはずです。しかし、それがなかなか難しいため、仏さまの教えを学び、実践することで、「ほんとうの自分」に帰ることが叶うのだと受けとめました。

今月のご法話を通して、改めて精進することの意味を認識いたしました。これからも、人としての生命(いのち)を授かり、正法に巡り合えたことに、心から感謝し、仏道を歩ませて頂きたいと存じます。

 

脇祖さまも、「むだなものはない」というお心で、いつも人間のみならず、もののいのちも大切にされました。その具体的なお話が活字として残っています。昭和27年6月から本会初代理事長として重責を担われた、今は亡き長沼基之・特別顧問さんのご著書『慈悲の歩み』の中にも、さまざまなお話が紹介されています。

 

例えば、サツマイモの切れ端を釜の隅でこんがりと焼いて、近所の子どもたちにも配られたとか、物を腐らすこと、粗末にすることが大嫌いでいらした脇祖さまは、野菜の葉一枚でも粗末にされず、台所の流しに落ちている一粒のお米も拾われたそうです。また、生かして使うことが、もののいのちを成仏させることだと考えられ、着物も初めは薄い色から段々濃くしていかれ、三度も四度も染め直しをしてお召しになられたとあります。水も電気も大切に使われたそうです。

 

暖衣飽食の時代といわれる現代において、私などは、一滴の水、一粒の米、一枚の葉を大事にする心が薄らいでいます。野菜を切るときも、端っこのほうは簡単に捨ててしまいがちです。そのような点をよくよく反省し、すべてのいのち、すべてのものごとに合掌・礼拝し、精進してまいりたいと思います。

 

世の中には、一見、これはよろしくないと思われることでも、有益なものに変化するという事例が無数にあります。

例えば、空き巣をはたらいていた人が改心して、防犯に協力すれば、犯罪防止に貢献することとなります。また、「傷のあるリンゴ」は、リンゴ自体が傷口をふさいで早く治そうとするため、傷一つないリンゴよりも、甘くて、美味しいともいわれます。

そういう意味では、狭い了見で、これは要る、これは要らないと仕分けして、不要なものを簡単に捨てる考え方は、もったいないことだと思います。

 

かつて、私が湘南教会長のお役を頂いておりました頃、新宗連(新日本宗教団体連合会)首都圏総支部から、ゴミ減量に関する標語の募集がありました。

たくさんの応募者の中から、湘南教会の主任さんの作品が優秀賞に選ばれました。それは、『捨てないで! 役に立ちたい、もう一度』という素晴らしい標語でした。

これは余談ですが、私も現在、家庭生活上の貢献度が低くなりがちで、〝粗大ゴミ〟に近いような状態であるため、『捨てないで……』の言葉には、特に共感を覚えているところでございます。

 

いずれにしましても、人やものをはじめ、生きとし生けるもの、さまざまな出来事が、「ほんとうの自分」に帰るための精進に欠かせない大切なご縁であり、まさに「むだなものはない」と、わが心に深く刻ませて頂いた次第です。

 

いま、全国各地で新型コロナウイルス感染者が増え続け、その数も過去最多の更新が相次ぎ、日本では5万人に近づくという心配な状況にあります。加えて、残暑が厳しい日々でございます。皆さまには、くれぐれもご自愛くださいますよう心からお祈り申し上げます。

 

以上をもちまして、本日の私のお役に代えさせて頂きます。

誠に有り難うございました。