「開祖随感」365日今日のことば

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うしろ姿が語る言葉

「うしろ姿で人を導く」というのは、佼成会員の合言葉の一つですが、そのうしろ姿とはどんな姿かというと、教えを実践する姿なのですね。いくら口で立派なことを説いても、やっていることがそれと裏腹では、逆に、そのうしろ姿を見られてしまいます。

言葉は人と人をつなぐ大切なものなのですが、うっかりすると、つい、それに頼りすぎてしまうのです。自分がやってもいないこと、やれもしないことを滔々と述べるようなことになりがちです。たとえばお母さんが、自分もやっていないような立派なことを子どもに口うるさく言って聞かせても、逆効果になるだけですね。講演などでも、講師が話している内容そのものよりも、講師の態度などその人の全体の印象のほうが、ずっと影響力が大きいそうです。

教えのとおりに実行している人が、自分の体験でつかんだことを自分の言葉で話してこそ、人の心に強く響きます。そういう人の口から出る言葉は、ひと言でも、ずしりとした重さをもって人を動かすのです。

庭野日敬著『開祖随感』より