「開祖随感」365日今日のことば

11/1 Sun

下問を恥じず

その人がリーダーとしてふさわしいかどうかを見るのに、私は、「どれだけの人がその人についてきているか」を見ることにしています。いくら仕事ができて、正論を吐く人であっても、自分のやり方だけをぜったいのもののように考えて押し通すリーダーだと、人は「はい、はい」と聞いているようでも、心はそっぽを向いているのです。

セールスで成功するのは、売り込もうとする商品について、立て板に水を流すように滔々と説明できる能弁な人よりも、お客さんから話を引きだせる人のほうだといいます。

「下問を恥じず」という言葉があります。分からないことは部下からでも素直に聞けることですが、そういう心の広さが具わると、おのずと人が引きつけられてくるのです。上司に聞かれた部下は、自分が役に立てたうれしさで、やる気を起こすわけです。

人の気持ちが分かる温かさを持ったリーダーのもとでこそ、人は育つのですね。その温かさは、いつも「まわりのみんなのお陰さまで自分のつとめを果たさせてもらえるのだ」という感謝を忘れないことから生まれてくるのだと思うのです。

庭野日敬著『開祖随感』より