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2016年3月 5日

「創立78周年記念式典」 庭野会長 全ての存在を尊び、敬い合う大切さ説く


大聖堂で盛大に行われた創立78周年記念式典。法話に立った庭野会長は、自分と他人を比べて優劣の判断をするのではなく、全ての存在を尊び、礼拝していく姿勢を強調しました

立正佼成会の「創立78周年記念式典」が3月5日、大聖堂はじめ全国各教会で挙行されました。大聖堂の式典には会員約4300人が参集。法話に立った庭野日鑛会長は、全ての生きとし生けるものを尊い存在と受けとめ、互いに敬い合う大切さを説きました。式典の模様は国内外の教会・拠点にインターネットで同時配信されました。

大聖堂での式典では、全国の青年女子部員16人による奉献の儀に続き、読経供養が行われました。庭野光祥次代会長が導師を務め、庭野会長の啓白文を奏上しました。
教団を代表し、あいさつに立った川端健之理事長は、「教団創立61周年記念式典」で庭野会長が代読した庭野日敬開祖の「一人でも多くの人に法華経に示された人間の生き方を知ってもらい、本当の幸せを自分のものにして頂きたい」との法話を紹介。庭野開祖が本会創立に込めた願いをかみしめ、精進することが会員の歩む道と語りました。
この後、教会役員功労者243人を代表して桑名教会会員(66)、会員特別功労者213人を代表して水戸教会会員(83)に庭野会長から感謝状と記念品が贈呈されました。
次いで郡山教会会員(72)が、功労者を代表して体験説法。お役に励んだ40年間を振り返り、「自己中心的な考えではなく、『まず人さま』の心で実践していくと誰もが幸せになれる教えであることを確信させて頂きました」と、長年の修行を通して得た功徳を発表しました。
続いて、一燈園当番の西田多戈止師が登壇し、祝辞を述べました。
法話に立った庭野会長は、人間は他人と自分を比べがちであると指摘。「世の中に同じ顔の人は一人もいません。私たちの顔は世界の中でたった一つの顔であり、天下一品です。一人ひとりを天下一品と見ていくことで互いを尊重し、合掌礼拝(らいはい)できるようになります」と話し、自分と他人を比較して優劣の判断をするのではなく、一人ひとりが尊い存在であると認識する大切さを説きました。
また、あらゆる物事に感謝する重要性に触れた上で、健康を保つには、喜びと感謝と陰徳を積むことが重要と説明。「この心を大切にしながら精進してまいりましょう」と述べました。
 

▼西田多戈止・一燈園当番 来賓祝辞(要旨) 開祖先生と会員さんの“太い糸”

0305-01-c.jpgご教団創立78周年、おめでとうございます。心からお慶び申し上げます。
私が庭野日敬開祖先生と初めてお会いしたのは1970年、「第1回WCRP(世界宗教者平和会議)京都会議」の会議場でした。一燈園の創始者で、祖父の天香が亡くなって2年後のことです。握手をしてくださったその手からジーンと、引き込まれるようなぬくもりを感じたことを覚えています。
さて、一燈園では見知らぬ人のお宅で便所掃除をするという、平和の祈りとしての修行(六萬行願)があります。バケツと雑巾とたわしだけを持って、「お便所のお掃除をさせてください」と一軒一軒訪ね歩くのです。
35年ほど前の1月、私は宮崎市でこの奉仕をしていました。断られることが多い中で、ある靴屋のご主人が許してくださいました。靴屋といっても2、3足が並んでいるだけです。家も八畳一間で、縁側の両端に便所と台所があるだけというお宅でした。そのご主人がとてもにこやかで、気持ちがいいんです。
すぐに掃除に取り掛かり、一度バケツの水を替えました。九州・宮崎と言っても1月の水道水はやはり冷たいものですが、バケツの水はなぜか温かかった。ご主人がお湯をそっと足してくださっていたんですね。
ご主人にご家族のことを伺うと、パートに出掛けている奥さまと、小学生のお子さんが2人いるとのこと。「この部屋に4人で寝ているのですか」と失礼な質問をしたのにもかかわらず、「子供は押し入れで寝ています」と答えてくださいました。本当に温かく優しいご主人で、その後、立正佼成会の会員さんということが分かりました。
お礼を述べて帰ろうとすると、ご宝前に供えてあった小さな紙の包みを手渡してくださいました。見ると「宮崎教会」と書かれており、教会からの頂きものだということでした。普段はお断りするのですが、その時は頂くことにしました。頂戴(ちょうだい)することが、この方の喜びになるだろうと思ったからです。
包みには五百円札が入っています。これをどう生かしたらよいか責任を感じました。ちょうど2週間後、WCRPの会議で開祖先生にお会いする機会がありましたので、事の経緯をご報告し、その包みをお渡ししました。
1年後、再び宮崎市でお便所掃除の奉仕をしていた私は、その靴屋を訪ねてみました。すると私の姿を見た奥さまが「一燈園の西田先生でしょう。とにかく上がってください」と言うのです。部屋に入ると、ご宝前に大事に供えてあった分厚くて白い封書を差し出されました。なんと、開祖先生直筆の、墨痕鮮やかな巻紙のお手紙だったのです。
「あなたは一燈園の西田先生とも知らずに、お便所掃除に行った人を本当に心を込めておもてなしをされた。よい布施をされた。そして、その喜びを西田先生は私に伝えてくれた。私はこんなうれしいことはない。良いことをしてくださった」といった内容でした。
開祖先生と会員さんの間につながっている、目には見えない太い糸を感じた次第です。そういうつながりをうらやましく思い、お伝えさせて頂きました。今日はどうもありがとうございました。
(文責・佼成新聞編集部)