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2016年10月16日

「頑張る姿 ご本仏さまに」 熊本教会が地震から半年「ありがとう団参」


あいさつに立った庭野会長は、「七転び八起き」の精神の大切さを伝えながら、困難に立ち向かう会員に励ましの言葉を送った

熊本地震とその後の豪雨災害などで多くの会員が被災した熊本教会は10月15、16の両日、「熊本地震から半年『ありがとう団参』~みんながんばったモン~」を実施した。同団参は、全国のサンガから寄せられた支援への感謝と、復興に向けて一歩ずつ前進する決意をご本尊に報告し、来年の教会発足60周年に向けて一層の布教精進を誓願するもの。会員約450人が大聖堂に参集し、庭野日鑛会長が励ましの言葉を送った。


参集した参加者は、大聖堂のご本尊に今を生きていることへの感謝を伝え、復興に向けて一歩ずつ前進することを誓った

同教会は、今年4月に発生した震災直後、避難所として近隣住民を受け入れ、毛布や飲料水、食事を提供。熊本市の避難場所としてその役割を果たした。また、多くの会員が自身も被災者でありながら、サンガや地域住民の安否確認に努め、救援物資を届けた。現在も、被災者の悲しみに寄り添い、不安な心情に耳を傾けている。今回、震災を通して結ばれた一つ一つのつながりをかみしめ、「頑張る姿と感謝の心を仏さまに見て頂こう」と、団参に向けて声をかけ合い、大聖堂に集った。
16日、大聖堂で行われた式典では、震災からのサンガの支え合う様子をまとめた映像が上映され、柴垣多加志教会長導師による読経供養に続き、庭野日鑛会長が登壇。冒頭、この半年間の会員の苦労をねぎらい、菩薩行を讃(たた)えた。その上で、地震や水害などさまざまな苦悩を乗り越える中で思いやりの心が大きく育つと話し、「皆さんが育んだ思いやりを、これから苦悩を抱えるであろう人々に分けてあげてください。大変なとき、お互いさまに思いやりをかけ合う、それが仏さまの心に通じるのです」と語りかけた。
次いで、会員を代表して学生部長(32)、主任(60)の二人が体験説法。学生部長は震災当時を振り返りながら、小学校教諭として受け持つ児童たちが、学校に避難している住民に対し、生き生きと活動する姿や、被災しながらも菩薩行に励むサンガの姿に勇気をもらったと語り、「この地震を人生の糧に一歩ずつ前進していきたい」と決意を表明した。また、主任は、担当する益城(ましき)地区の被災状況の深刻さに一時は心が折れかけたが、サンガからの励ましや、教団本部から派遣された援助隊の支え、会員の見舞いに駆けつけた庭野光祥次代会長との縁を通し、「この半年、夢中で“心配行”をさせて頂けた」と述懐。「いのちの尊さをかみしめ、感謝の心で歩みたい」と誓った。
講話に立った川端健之理事長は、法華経の「法師品」に説かれる布教者の因縁、使命を解説。人生は苦の連続であるものの、苦を経験するからこそ人の痛みに寄り添えると強調し、「私たちは、人間として最も大切な生きる力を、周りの人に与え、人を救うという使命を自ら願って生まれてきたのです。先祖代々つながれてきたいのちに感謝し、菩提心を起こして精進してまいりましょう」と語った。
最後に、柴垣教会長が「ここに参加された皆さんは、震災以降、自分のためだけに動いた人は一人もいません。みんな、人のためにという心で歩んできた菩薩さまです。今日の功徳を胸に、熊本に帰っても、また一緒に人さまのために精進していきましょう」と述べた。
なお、15日には、同教会に援助隊として派遣された本部スタッフが会員の受け入れに当たり、大聖堂や開祖記念館などを見学する「慈雲台めぐり」の時間が設けられた。