研修会レポート「これからの生き方を考える」

芳澍女学院情報国際専門学校にてSDGsに関するオンライン授業が行われました。テーマは「これからの生き方を考える」。青年ネットワークグループのTさんが研修講師を担当し、SDGsを切り口に「“平和な生き方”、“良い生き方”とは何か」について学びましたのでレポートをお届けします。


 研修講師Tさんのお話の内容

▶持続可能な開発とは?

SDGsは、途上国だけでなく先進国も含む世界中の国々が持続可能で多様性と包摂性のある社会の実現のため、個人レベルから企業政府レベルまで、2030年をゴールとして取り組んでいくものです。

1987年の「環境と開発に関する世界委員会」の発表によると、「将来の世代のニーズを満たす能力を損なうことなく、今日の世代を満たすような開発」ということ。つまり、今さえ良ければそれで良いということではなく、今の時代を生きる人々の間にある格差や差別をなくし、すべての人が幸せで豊かな生活ができる社会を実現しつつ、未来の世界を生きる人々が同じような幸せな暮らしを送るための取り組みです。

▶身近な社会問題とSDGsのつながり

・先進国なのに高い貧困率

日本では6人に1人が貧しい生活(相対的貧困)をしています。

 ※1日約210円(1.9ドル)以下で暮らす人々を絶対的貧困と言い、家族の所得が他の家族の平均的な所得の半分に満たない人々を相対的貧困と言います。

・食料問題

日本の食料自給率は37%(2018年)。年間の食品廃棄量は2759万トン。その内、実際に食べられているものは643万トンしかありません。

・止まらない気候変動

35℃以上の日数は、1900年代は0~1日でしたが、2011年以降は2~13日という状況です。

 ▶小さな事でも成果につながる

私にできることを考えて、行動し、振り返ってみること。そして、またやってみることが大切です。何回も繰り返しやってみると生き方が身に付き、習慣化します。どんな小さな事でも必ず大きな成果につながります。


研修後、「先進国なのに高い貧困率」「食料問題」「超高齢化と人口減少」「止まらない気候変動」「高ストレス型社会」「自然災害大国日本」という6つのトピックについてそれぞれインターネット等で調べ、グループ討議を行いました。参加された生徒の感想をご紹介します。

・世界では8.2億人(9人に1人)の人が飢餓で苦しんでいる。食料を大切にするということで、スーパーに行っても賞味期限が近いものを買うようにすることから始めていきたい。

・継続的に一食運動を行なっていくのが飢餓をゼロにする一歩なのだと思った。

・世界では食用に精算されている1/3にあたる13億トンを捨てている。その中は食べ残しや賞味期限切れがある一方で、適切な保管ができない、加工するための技術がない、運ぶためのガソリンがないという問題があることを知った。

・小中学生の食べ残しだけでも1年で一人当たり約7キロ捨てられている。お茶碗で考えたら約47杯分捨てられていることを知った。

・自然災害大国日本において、災害が起きる前に、食料や衣服の確認、水の確保をしておくこと、回復力のために、自然災害が起きた地域へのボランティア活動、支援活動を率先して行う被災地へ行けなくても募金をすることが今できること。

・災害が起きた時のことを想定し、災害に対する知識をもつべきだということ。大型台風は海水温度の上昇が原因であること。津波や高潮への対策として、マングローブの植林があること。

・環境問題、社会問題など、どれか一つでも問題としてSDGsに当てはめて考えると、すべての問題はつながっているのだと気づくことができた。

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グループ討議を通して、日本の抱える課題に興味関心が深まったり、生活を見直すきっかけにつながったように思います。

最後に、SDGsを取り組む上で良いポイントだなとしみじみ感じた感想をご紹介します。

”校長先生の『佼成』かみしめより、「3日坊主大歓迎!」というお言葉がありました。その言葉が励みとなり、忘れてしまった時には「今日からまた心がけよう」と今まで意識的に行っていなかったことも行えるようになったことがとても嬉しいです。”

3日坊主でも、まずはアクションを起こすことが大切で、続かなくっても、またそこから始めればいい。出来なかったことを責めるよりも前に進むことを考える。

小さなことでも、まずは一歩行動してみる。そういった小さな積み重ねがやがて大きくなっていくのだと感じました。

 

 

 


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