今日のことば

3/15 日曜日

自分の中にいる敵

商売とは、お客さんが喜ぶものを仕入れて販売することですから、得意先と仕入れ先がなくては成り立ちません。ところが会社が大きくなると、自分の力だけで商いができるような気になって、お得意先、仕入れ先といった相手の大切さを忘れてしまいがちです。いや、忘れているわけではないのですが、こちらの都合が先になって、取引先がそっちのけになってしまうわけです。

大きな会社になると、会議でも、読むのに半日もかかるような企画書が提出されます。それで一日中、総論ばかり論じていて結論が出ない。そんなことよりも、どうしたらお客さんが喜んで買ってくださるものを提供できるか、その大筋を見すえて、それぞれが自分の立場でどう貢献できるか真剣に話し合いさえすれば、話はすぐにまとまるはずです。

会社を衰退させるのは、変化していく社会に対応できなくなった組織の硬直化、自分を中心にした商売のやり方にあります。つまり、敵は自分の中にいるわけです。私たち宗教者も、いまのこの社会で生活している人たちにどうしたら幸せになってもらえるのかという大筋を見失ってはなりません。

庭野日敬著『開祖随感』第8巻 58~59頁より
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