今日のことば
3/25 水曜日
若者たちの希求
青年は、どんな時代でも前向きに、よりよく生きようとしてやまないものです。そこのところを腹の底から信じきっていると、青年に対する見方がまるで違ってきて、「いまの若者は無気力だ」「根性がない」などと言えなくなるのです。本来、活力に満ちているはずの青年が無気力になってしまう原因は社会のほうにあるはずだ、と見直さずにいられなくなります。
たとえば登校拒否をしている子どもも、人一倍学校へ行きたいと強く願っているのです。無気力に陥っている若者ほど、生きる手ごたえを強く求めています。しかし、そんな自分を学校も親も受け入れてはくれないと思い込んでいるわけです。学校でよい成績をとって、月給をたくさんもらえる会社に入らなくては将来の幸せはない、といった大人の勝手な価値判断を押しつけられて、その枠にはまれない自分を落ちこぼれだと思い込んでいる子どもが、どれだけいるかしれません。
人間としての本当の値打ちはどこにあるのかを教えてくれて、真正面から自分に対してくれる人が身近に現われたら、青年は生まれ変わります。
庭野日敬著『開祖随感』第8巻 90~91頁より