今日のことば

4/6 月曜日

力を引きだす雑用係

スポーツのコーチでいちばん大事なのは、まずメンバーから尊敬されることだそうですが、これはスポーツにかぎらず、すべてのリーダーの条件でしょう。そこでうっかり勘違いして、立派な話をして部下を感心させようと、立て板に水のような説法をして得意になる人がいるのですが、それが落とし穴なのです。

本当に尊敬されるコーチは、自分のやり方を一方的に押しつけず、それぞれの選手にいちばんふさわしい方法を見つけてあげる、その雑用係に徹する人だというのです。

お釈迦さまの説法がそうなのですね。人を感心させようとか、ほめられようとかという心は、みじんも持たれない。ただ、どうしたらその人に幸せになってもらえるかと、その人その人に応じて、あらゆる方便をもって説かれるのです。そのためには、一人ひとりの顔をちゃんと見て、その人の内に隠れている力を見ぬき、一人ひとりの願いを知らなくてはなりません。

人を真の救いの道に入らしめるためには、大勢まとめて大声で説いて事足れりとするような便法は、まかり通らないのです。

庭野日敬著『開祖随感』第8巻 122~123頁より
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