今日のことば
5/12 火曜日
裾野(すその)を回るゆとり
人手不足で、どう若い人を集めるか企業は必死ですが、大学生が就職したい会社のトップに挙げている企業の人事担当者に聞くと、「若者がきたくなるように、まず会社を変えることが大事」と言います。
全国に名を知られた老舗(しにせ)が、あっけなく倒産することがあります。原因は、伝統によりかかって時代の変化に応じた新製品の開発や、お客さんへのサービスが立ち遅れたためであることが多いそうです。行く手に大きな山が立ちふさがったとき、これまでのやり方で無理やり強行突破しようとして、へたばってしまったのでは、なんにもなりません。「それならば裾野を回っていくか」というくらいの、ゆとりを持つことが大事です。そこから変化に対応する柔軟さが生まれてきます。そういう素直さがなくては、大きな目的を達することはできません。
私は素直さだけは自信があるのですが、素直さとは、自分の気持ちを人さまに合わせよう、起こってきた問題に合わせようと努力することではないかと思うのです。相手の気持ちに合わせていくと、向こうもこっちに合わせてくれるようになって、結局、思いどおりに事が成っていくのです。
庭野日敬著『開祖随感』第8巻 244~245頁より