今日のことば
1/14 水曜日
和合僧(わごうそう)を世界に
トランジスタの生みの親のショックレー博士は、結晶による増幅器を作ろうとして、じつに十二年間も失敗し続けたのだそうです。そこである人に「結晶の基礎研究を忘れているのではないか」と指摘されてそれを素直に受け入れ、まったくの一から出直す実験を重ねたその実験から、トランジスタが生まれたというのです。それによって今日(こんにち)のエレクトロニクス時代が開かれ、情報の世界が一変してしまったわけです。
私たちの平和づくりも同じではないでしょうか。平和をはばむ壁は巨大すぎて、宗教者の力など無力のようにもみえます。しかしその壁の大もとは、人間と人間、国と国の間の不信にあります。不信を抱いたままで軍縮交渉をまとめようとしても、不可能な相談です。まず不信を解く働きが必要なのです。その原点に立ち返って出直さなくてはなりません。
同じ神仏の子同士であるという確信をもって、謙虚に人びとの心を解きほぐす努力を続け、世界の人びとの心をつないでいくのが宗教者の仕事です。
和合僧を世界に示すことで、人類の新時代の幕が開かれると私は信じているのです。
庭野日敬著『開祖随感』第7巻 70~71頁より