今日のことば

4/10 金曜日

一つのことに集中すると

お釈迦さまは『法華経』で、「私は前の世で、阿難(あなん)と一緒に仏の悟りを得たいと修行を始めたのだが、阿難は多くの教えを聞くことを願い、私は教えを実行する努力をして、先に悟りを開くことができた」とおっしゃられています。

現代の社会は、あまりにも多くの情報、豊富な知識を求めすぎて、それに振り回され、事を成就できずにいる人が多くなっているのではないでしょうか。事を成就させるには、一年目はここまで、二年目はここまで、三年目でここまで進み、四年目、五年目で目標を達成するのだというように、具体的な見通しを立てることが大事です。一挙にやろうと考えると気が遠くなってしまうような大事業でも、このステップを踏むと、次第に加速度がついてきて目標が達成できるのです。

それと、もうひとつ大事なのは、あれもこれもと手を出さず一つのことに集中的に取り組むことです。一つに集中して行動を起こすと、そこに新しい風が起こってそれがまわりを巻き込み容易に事が広がっていくのです。精進の「精」は、あちこちと気を散らさずに集中すること、「進」は休まずにあゆみ続けることです。その精進の中で知識が智慧に変わっていくのです。

庭野日敬著『開祖随感』第8巻 134~135頁より
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