今日のことば
3/16 月曜日
才覚を捨てて
法華経は「切れば血の出るご法」といわれます。実行すれば必ず結果が現われる真理の教えという意味です。
私たちのこの社会・世界に起こる出来事は、さまざまな因と縁のからみ合いで生まれてきます。それは、仏さまと仏さまの間でしか分からないような甚深微妙(じんじんみみょう)の世界なのですが、その世界の実相を悟られ、それにもとづいて示された教えどおりに実行すると、だれにも必ず同じ結果が現われてくるのです。
ふだん私たちは、自分の目の前に見えることしか信じようとせず、自分でさまざまに才覚して、「どうせ、こんなふうにしかならないんだ」などとたかをくくったり、あきらめたりしがちです。しかし、すべてをお見通しの仏さまは、そうして宝の山を前にして引き返そうとしている私たちに呼びかけて、みんなを宝処(ほうしょ)へ導こうとされているのです。
小さな才覚を捨ててしまうと、この仏さまの呼びかけの声が聞こえてくるのですね。そして、その仏さまのお言葉のとおりに実行してみると、妙法のはたらきがありありと現われて、それが不動の信心につながっていくのです。
庭野日敬著『開祖随感』第8巻 60~61頁より