今日のことば

11/13 木曜日

仏の本願実現への努力

私ども立正佼成会の会員は、言うまでもなく仏教徒であり、法華経を所依(しょえ)の経典とし、久遠本仏(くおんほんぶつ)を本尊としております。仏教徒として、これ以上の何が必要でありましょうか。

あの人のやり方ではだめだとか、おれでなければだめだとかと言う人がおりますが、仏教徒としての自覚を持って、ただひたすら自分のなすべきことをなせばよいのです。戒律を守り、善事をなし、心を浄(きよ)めるという、人間としてあたりまえのことを、あたりまえにすればよいのです。

大言壮語(たいげんそうご)する必要もなければ、人が評価してくれないとボヤくことも不要です。本尊と経典が整っているのですから、要は慈悲心をもって精進するならば、かくべつ山にこもって修行することも、滝に打たれることもいらないのです。

救われるために、なにか特別の秘密の方法があるのではないかと、あちこち探すこともありません。私ども仏教徒の一人ひとりが仏さまの手足となって、仏さまの願いをこの世に実現すべく努力する、教えを日常生活に生かす。ただこの一点に意を尽くしていただきたいのです。

庭野日敬著『開祖随感』第6巻 22~23頁より
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