今日のことば
2/15 日曜日
迷いを振り払う
政界や経済界のリーダーたちは、「先が見えない」と言います。これまでの日本は、他の国を手本にして発展してきましたが、いつのまにか世界の先頭に立って、自分たちの力で創造し、世界をリードしていかなければならなくなりました。それが先の見えないあせりになっているのではないでしょうか。
五里霧中(ごりむちゅう)で迷う前に、現在に最善を尽くせというのが仏教の教えです。現在に全力を尽くすと、過去を悔(く)やむこともない。まだこない災難を心配することもない。天地自然の大法則にのっとって一日一日を間違わずに生きていけるという安心感、それが極楽です。そういう考えになると、まことに楽観的になれるのですね。
「若(も)し法を聞くことあらん者は 一(ひと)りとして成仏せずということなけん」と『法華経』の「方便品(ほうべんぽん)」に説かれていますが、「この法さえあれば、裸一貫でも怖くない」という心境になれたら、もう仏さまの境地です。
法を聞くとは、教えどおり実行することです。そこに心が定まると、「全力を尽くして一つ一つ事に当たれば間違いないのだ」と腰がすわってきます。
庭野日敬著『開祖随感』第7巻 218~219頁より