今日のことば

6/12 金曜日

好きも嫌いも紙一重

新聞に、こんなほほえましい投稿がありました。

「嫁への憤懣(ふんまん)を、ひと言述べずにいられない」という書きだしで、「買い物に出れば三時間も帰らない。電話がくると二時間の長電話。子どもを姑(しゅうとめ)に預けてテニス三昧。だけど……」と、このお姑さんは、お嫁さんを別の面から、もう一度見直されるのです。

ちょっと不満もあるお嫁さんだけれども、そのお嫁さんが寝たきりの自分の連れ合いの世話をしてくれる。姑の自分が出歩いても嫌な顔をしたことがない。「だから、片方の目をつぶってお嫁さんにありがとう」--そう投稿を結んでおられるのです。お嫁さんとお姑さんが、本音で和(なご)やかに話し合われている毎日が目の前に見えるような文章でした。

むしろ他人同士なら見過ごせることが、いつも身近にいるだけに許せないといったことがあるものです。しかし好きも嫌いも紙一重で、不満なほうばかりを見れば不満ばかりがつのり、感謝で見ると、こんなありがたい毎日はない日々に変わっていくのです。それこそ、こちらの心の持ち方の紙一重の違いで、毎日が楽しみにも苦しみにもなっていくのです。

庭野日敬著『開祖随感』第11巻 42~43頁より
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