今日のことば
5/14 木曜日
親子以上の嫁姑(よめしゅうとめ)
相手の仏性を拝みなさいと言われても、いざ相手に対するとどうしたらいいのか分からない、という人がいるのですね。たとえば、お嫁さんとお姑さんの関係です。お嫁さんが「お姑さんは、私のアラ探しばかりする」と訴えれば、お姑さんのほうも「なにひとつ満足にできないのに、人の言うことも聞かない」と責めるわけです。
私たちの目は、相手を見るときは欠点ばかりが見え、自分を見るときは、いいところばかりが見えるようにできているようなのです。仏性を拝むとは、それとは逆に、相手の欠点は目に入れず、美点のほうだけを、一つでも見つけようとする見方といえましょう。
仏性とは、完全無欠であることではなく、仏になる可能性を秘めているということです。その仏性の芽を見つけて大事に育てあげていくと、大きく成長した芽が殻を破って、仏性全体が見事に輝きだしてくるのです。お嫁さんが「ねえ、おばあちゃん」とか「おかあさん」と呼びかける。お姑さんも「はい、どうしました」と、いつも笑顔で応答することで、実の親子以上の嫁姑の仲になっている人がたくさんおられます。
庭野日敬著『開祖随感』第8巻 250~251頁より