今日のことば

5/22 金曜日

飽(あ)きずに繰り返す精進

仏性とは、どんなものなのか。『如来蔵経(にょらいぞうきょう)』という経典は、「仏性は樹木の種子のようなもの」と教えています。樹木の種は地中で水や肥料を吸い、太陽の光や熱などによって芽を出し、成長して大樹となります。私たちに具わる仏性も、さまざまな力によって育てられて、仏という大樹に成長していくわけです。ですから、「だれにも初めから仏性が具わっているのならば、信仰も修行も必要がないんじゃないか」というわけにいかないのです。

忍者の修行では、たとえば伸びる麻の苗(なえ)を毎日毎日跳び続けるという訓練で、身の丈の倍もの高さを楽に跳べるようになっていくのだそうですが、稽古事(けいこごと)はみなそうですね。毎日毎日、同じことを飽きずに繰り返し続ける。すると神業(かみわざ)ともみえることが、楽々とこなせるようになるのです。

私たちは、自分でも考えられないほどの大きな可能性を具えて生まれてきているのですが、それを引きだす努力を怠ると、せっかくの宝が埋もれたままになってしまいます。一度、二度では、なにごとも身につきません。毎日繰り返し続ける精進の大切さは、そこにあります。

庭野日敬著『開祖随感』第8巻 270~271頁より
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