今日のことば

7/6 月曜日

善(よ)き縁となる心くばり

「このままの自分ではだめだ」と本当に気づき、自分からその気にならなくては、人は変わるものではありません。私が直してあげる、教えてあげるというのは思い上がりで、人は自分自身の力で変わっていくのです。

では、ほうっておいても自分で気づいてくれるかというと、なかなかそうはいきません。繰り返し繰り返し教えられて、あるとき「そうだ」と気がつくときがくるわけです。

ですから、人さまの手どりをさせてもらうときにいちばん大事なのは、「どうしたら、この人が生まれ変わる善き縁になれるか」と、心をくばり続けることなのです。

自分が教えてやるのだ、直してやるのだという姿勢だと、知らぬまに、こちらの心が硬化しています。法然(ほうねん)上人に、「げにげにしく(もっともらしく)念仏を行じて、げにげにしき人になりぬれば、よろずの人を見るに、みなわが心に劣りたり……」というお言葉があります。

相手に気づいてもらう善い縁になりたいと心をくばり続ける心の柔らかさ、温かい思いやりが、相手のかたくなな心を解きほぐし、心にしみ入っていくのです。

庭野日敬著『開祖随感』第11巻 124~125頁より
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