今日のことば

4/21 火曜日

怒ったら負け

親にしろ上司にしろ、いちいち小言を言ったり叱ったりするのは、なんとかしてやる気を起こさせたい、と励ますつもりで叱咤(しった)するわけなのですが、その思いとは逆に、子どもや部下は、ふてくされてしまったり、萎縮(いしゅく)して、さらに無気力になってしまったりすることが多いのではないでしょうか。

いちばん大事なのは、相手にその気になってもらうことです。つまり眠っている仏性を、どう引きだしてあげられるかなのですね。ですから、業(ごう)を煮やしてこっちが怒ってしまったら負けです。相手は心を閉ざし、うしろを向いてしまいます。怒るかわりに相手を認め、受け入れる。それができるかできないかで、勝負が分かれてしまいます。

自分の言うことを相手がなかなか聞いてくれないというとき、いっぺん冷静になって自分を振り返ってみてほしいのです。必ずこちらの都合、こちらの考えを押しつけることが先になっているはずです。相手の気持ちに寄り添って、どうしたらそうできるようになるか、具体的に手を取って教えてあげる。実際にやって見せる。百の説法より、一つのお手本です。

庭野日敬著『開祖随感』第8巻 176~177頁より
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