今日のことば
12/9 火曜日
神から与えられた使命
ブラジルのカマラ大司教と食事をご一緒させていただいたときに、同師が卓上に飾られた花を指さして、こんな話をしてくださいました。
「この美しい花も、あと数日で枯れてしまうでしょう。しかし、そのように短い命ではあっても、この花は一生懸命に咲いて私たちの心をなぐさめてくれます。だから、花がしぼんでしまったからといって、決して悲しむことはないのです。神から与えられた使命を、この花は立派に果たしたのですから。私たちもまた、この花のようにありたいものです。それが、神がこの花に託した私たちへのメッセージではないでしょうか」
食事中、いろいろとお話をさせていただきましたが、平和や宗教協力など、あらゆる点で意見が一致して、このような方に平和賞をお受けいただいたことを、心からうれしく思いました。
ブラジルは、日本のちょうど裏側に当たります。そこに私たちと同じ願いを持ち、その実現に情熱を傾けられている善(よ)き友を得たことが、私にとってなによりの喜びでした。
庭野日敬著『開祖随感』第6巻 236~237頁より