今日のことば
4/5 日曜日
でこぼこの社会も道場
みなさんが働いている職場でも、それぞれ個性が違って、自分のことしか考えないような同僚もいれば、意地悪な上司、ずるがしこく見えるような人もいるかもしれません。「こんな人ばかりで、会社はどうなるんだろう」と、希望を失ってしまうこともあるかもしれません。ところがその職場が、法華経の教えを聞くと、そのまま寂光土(じゃっこうど)に変わってしまうのです。
法華経の神髄(しんずい)は、「自分が変われば相手が変わり、世界が変わる」という教えです。「法を聞く」とは、その法華経に説かれているとおりに、まず信じてしまうことです。
自分勝手としか見えない人たちも、その奥にきれいな心を隠し持っているはずだと、仏さまがおっしゃるとおりに信じてしまう。こっちがそういう心で接すると、まわりの人たちも、これまでとは違った一面を見せてくれるようになるのです。
スキーの名手は、人が嫌うコブだらけの急斜面を滑るのが楽しくてたまらないといいます。でこぼこがあるほど回転しやすいわけです。現実の社会はさまざまなでこぼこが目につきますが、そこが、自分の仏性を荒砥(あらと)にかけて磨きだしてくれる道場なのです。
庭野日敬著『開祖随感』第8巻 118~119頁より