今日のことば
3/23 月曜日
誓願の力
真のリーダーとは、今日明日だけを見るのでなく、三十年先、五十年先を見すえて、理想実現のために現実を踏まえ不惜身命(ふしゃくしんみょう)の決意で取り組む人です。理想を心にしっかり持って、それをめざして生きる人は、どんな試練にも耐えぬく力を得るのです。
日蓮聖人は、「我(われ)日本の柱とならん」「我日本の眼目(がんもく)とならん」「我日本の大船とならん」という誓願を立てられました。柱とは、重い屋根を載(の)せた家を支える役目のこと、眼目とは、すべての人に仏知見(ぶっちけん)を開かせる眼(まなこ)のこと、大船とは多くの人を乗せて悟りの岸へ運ぶ船のことです。ご聖人は、日本国の屋台骨を支えて国民すべてを仏の大悲(だいひ)に開眼させ、日本国中の人を彼岸に運びたいという志願を持って、大難をものともせず法華経を説き続けるご生涯を貫かれました。そのお陰さまで、私たちはいま、法華経に遇(あ)うことができているのです。
二陣三陣となって、どんな小さなことでもいい、自分がいまいる場所で、自分にできる奉仕をもって、「我此土安穏(がしどあんのん) 天人常充満(てんにんじょうじゅうまん)」の世界をつくりだす誓願を新たにしてまいりましょう。その誓願に生きることで自分の幸せが本物になるのです。
庭野日敬著『開祖随感』第8巻 82~83頁より