今日のことば
3/17 火曜日
揺らぐ家庭
私たちは家庭を持って家族と一緒に暮らすのを当然のことのように考えていますが、この家族の形は、霊長類が何千万年もかかって、やっとつくりあげたものだそうです。その家庭がいま、さまざまな問題を抱えています。「自由とは可能なかぎり自分の欲望を満足させることだ、という考え方が家族を解体させつつあるのではないか」と警告している人がいます。ご主人は、深夜でないと帰宅しない。奥さんも外に出て働くようになる。子どもは部屋に閉じこもってしまう……。
最近、奥さんのほうからいきなり離婚を言いだされて呆然(ぼうぜん)とするご主人も多いそうです。また、別れた夫婦の間で子どもを奪い合ったり押しつけ合ったりするトラブルも、少なくないようです。中学生くらいの年ごろの子どもが起こす恐ろしい事件が多発しているのも、家庭が大きく揺れ始め、家族がバラバラになりかけているのと無関係とは思えません。
家族の絆は自然に生まれるものではありません。家族同士が信頼し合い、協力し合うことによって、しっかりとした絆で結ばれていくものです。その絆の回復を真剣に考えないと、人間の社会は取り返しのつかないことになりかねません。
庭野日敬著『開祖随感』第8巻 66~67頁より