今日のことば

5/15 水曜日

ほほえみが変える世界

看護婦さん全員が、いつもほほえみを絶やすことのない病院があると聞いたことがあります。患者さんの病室に入るとき、廊下で患者さんとすれ違うとき、看護婦さんが患者さんの一人ひとりに必ずほほえみかけるのだそうです。その様子を想像するだけでも、気持ちが和(なご)みます。

これは、私たちの教会道場でも大事なことではないでしょうか。悩みごとを抱えて教会にこられた信者さんたちが、教会長さんや支部長さんにほほえみで迎えられたら、どんなにうれしいかしれません。

『法華経』の「提婆達多品(だいばだったほん)」には、八歳の竜女(りゅうにょ)が即時に成仏するさまが説かれています。みなさんもよくご存じだと思いますが、その竜女の成仏の道は、清らかな顔にいつもほほえみを絶やさず、だれにも思いやりの言葉をかける行(ぎょう)にあったと説かれています。

いつも人さまにほほえみをもって接するのも、立派な菩薩行なのです。自分ではどんなに修行しているつもりでいても、人に嫌な思いをさせて平気でいるようでは、信仰者とはいえません。

庭野日敬著『開祖随感』第11巻 18~19頁より
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