今日のことば

12/27 土曜日

笑顔で話す

「会長はいつもニコニコしていて、怒っているのを見たことがない」と人は言うのですが、私だって、腹が立つこともあります。しかし、怒ってみても自分の心を痛め、自分が損をするだけです。

自分の思うようにものごとが進まないとか、自分の気持ちを相手がちっとも分かってくれないというとき、ついカッとなってしまうのですが、いくら大声を出して怒ってみても、事は少しも解決しません。相手も、うわべは神妙になったようでも、心から納得してはいないのです。

悟りを開くというのは、なにごとにもとらわれずに、心に動揺がなく、安定した気持ちでいられる境地にいたることです。その境地に到達された仏さまが、ご自分の体験をもって「こういう気持ちでいれば、いつも楽しく、幸せでいられるのですよ」と示された道が、仏道という道です。

安らかな気持ちで話すほうが、相手にずっとよく聞いてもらえるものですから、私はいつも、楽しく話させてもらっているのです。

庭野日敬著『開祖随感』第7巻 28~29頁より
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