今日のことば
5/9 土曜日
相手の願いが見える人
川上哲治(かわかみてつはる)氏は、巨人軍の現役選手時代、ピッチャーの投げる球が止まって見えたといいますが、たとえば会社の経営でも、お客さまの気持ち、働いている従業員の気持ちが見えるようになれば成功間違いなしだ、と言う経営者の方がおられました。しかし、会社の利益のためだけを考えて、いくら人の心を知ろうと調査しても、人が本当に求めているものが分かるものではありません。
従業員のお陰さま、お客さんのお陰さまで会社が成り立っているのだという心からの感謝をもって、どうしたらその人たちのお役に立てるか、と真剣に考えてこそ人の心が見えてくるようになるのです。
私たちのサンガでも、信者を指導してあげるのだといった気持ちでいると、信者さんの本当の気持ちや願いが分からなくなってしまいます。みなさんの姿を通して仏さまを見せていただけるのだ、という心になると、一人ひとりの願いが見えてくるのですね。そうなると、黙っていても信者さんがお仲間を誘って道場にお連れくださるようになってきます。これが仏性礼拝行(ぶっしょうらいはいぎょう)なのです。
庭野日敬著『開祖随感』第8巻 238~239頁より