今日のことば

1/11 日曜日

聞くほうが先

いまの社会で、人びとが心の中でいちばん求めているのは自分の気持ちを分かってほしい、ということなのではないでしょうか。

「会社のためにこんなに尽くしているのに、半分も分かってもらえない」「主人や子どものために辛抱しているのに、まるで知らん顔だ」と、みんな胸に不満がたまりにたまっているのです。

十やったことを、十三も十四も認めてもらわないと納まらないのが人間なのです。ところが、よくても、せいぜい七、八分しか人は認めてくれない。ですから、その不満を親身になって聞いてくれる人がいると、それだけで救われてしまうのですが、たいていの人は、相手の訴えを聞くより自分の言いたいことを先に押しつけてしまうのですね。

佼成会の法座のよさは、その人の言い分をそっくり聞いてあげて、「それならば、こういう考え方で、こうしたらいかがですか」と言ってあげるところにあります。相手は胸のつかえがとれて、すっきりした心で「なるほど分かりました」と、心から納得してくれるわけです。

庭野日敬著『開祖随感』第7巻 64~65頁より
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