今日のことば

12/17 水曜日

奉仕の喜びでつくりだす平和

かつて平和といえば、戦争のない状態のことを指しておりましたが、いまでは、戦争のない状態だけをもって平和とは言えない時代になってきました。なぜならば、戦争がない時代とは、つまり、きたるべき戦争に備えての軍拡の準備期間というに等しい時代となり、加えて、世界の各所で多くの人びとが非人間的な扱いを受け、餓死寸前といった生活を強いられ、大国間では資源の獲得競争が行なわれるというように、平和でない状態があまりにも多いのです。

戦争状態だけでなく、平和を阻害するこうした諸要因を除去するための活動までを含めて、平和が考えられなければならない時代になってきたわけです。

私たちは、とかく不幸や悩みごとがないと、ついうっかり日を過ごしてしまいがちなのですが、そういうときこそ、積極的に本当の幸せをつくりだす努力を忘れてはなりません。人のため、社会のために進んで奉仕することが自分の幸せをつくりだすことにつながっているのです。それが功徳を積むことです。

それを真の喜びとするところまで、喜びの次元を高めていきたいものです。

庭野日敬著『開祖随感』第6巻 270~271頁より
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