今日のことば

3/9 月曜日

一歩を踏みだす

仏さまが無量の珍宝を用意して待っていてくださるのに、その門前まで行きながら、ためらっている私たちの姿が、『法華経』の「信解品(しんげほん)」に示されています。仏さまの呼びかけを身を硬直させて拒(こば)み、それで自分を守っているつもりなのです。そんな浅はかな才覚では、自分を守れるわけがありません。思いきって仏さまにそっくりおまかせしよう、と心が定まると、これほどの安心はないことが分かってきます。

レストランを二店経営していたある社長さんが、経営の悪化に加えて立ち退(の)きを迫られ、さらに胃ガンの宣告を受けるという絶体絶命のピンチに追い込まれて、そこで仏さまに一切おまかせする決心がついたのですね。お医者さんにおまかせして手術を受け、家主に経営状態をさらけだして、すべてを差しだす決意ができたら、考えられないようなご守護を頂戴できたと大聖堂で説法してくださいました。「唯我一人(ただわれいちにん)のみ能(よ)く救護(くご)を為(な)す」という仏さまのお言葉を信じて腰がすわると、思いもしない結果が現実に頂戴できるのです。

信じて、勇気を持って一歩を踏みだすのが信仰です。

庭野日敬著『開祖随感』第8巻 32~33頁より
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