今日のことば
2/1 日曜日
人間と人間の対話
いま宗教にいちばん問われているのは、人間と人間の真の対話を可能にできるかどうか、だといえましょう。
法座はその対話の場なのです。どんな問題であっても、話したいこと、聞きたいことがある人がいたら、その言い分をとことん聞いてあげて、「なるほど」と心から納得してもらえるまで話してあげる。それが法座です。
相手の言葉をひと言ふた言聞いただけで、「あとは聞かなくたって分かっていますよ」といった調子で決めつけてしまったのでは、人間の対話は成立しません。
お釈迦さまは、お弟子がどんな質問をしてきても、「善哉、善哉」と、ひと言でなく、ふた言も重ねておほめになって、それから「善男子よ……」と、じゅんじゅんと語りかけてくださいました。ですから、お釈迦さまにお会いできただけで、どんな人もいっぺんに心が晴れわたってしまうのです。
すべての人が、それぞれの尊厳さを具えた存在であることを胸にしっかり刻みつけて、相手を心から礼拝できなくては人間の対話は成り立ちません。
庭野日敬著『開祖随感』第7巻 142~143頁より