今日のことば

3/1 日曜日

ちょっと損でちょうどいい

年をとると、どうしてもひがみっぽくなりがちです。「私がこんなに苦しんでいるのに、だれも分かってくれない」「みんなが私をじゃま者扱いして、居場所もない」「いつも私は独りぼっちだ」と、寝ても覚めても、そういう愚痴ばかりこぼしている人がいます。そういう人は、ちょっとでも自分が損をすることが許せないのですね。

お金の貸し借りでも、自分の得になることばかり考えたら、必ずもめごとが起こってしまいます。だから、思いきって自分のほうが少し損をするつもりになる。すると、うまくいくのです。これが「布施」の心です。

だれしも、自分が不利にならないようにと、全エネルギーを使っているのですが、それを「自分が損をしてもいい」という気持ちに切り換えると、スッと楽になって、喜んで人に与えてあげられるようになるのですね。そうして人のために自分が少しでも役に立てる喜びを知ると、損得など、もう問題でなくなってきます。こっちがそういう気持ちになると、なにも言わなくても、みんなに大事にしてもらえるようになるのです。

庭野日敬著『開祖随感』第7巻 274~275頁より
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