今日のことば

7/15 水曜日

育てて育てられる

人育てが上手な幹部さんを見ていると、みなさん聞き上手、ほめ上手、人を喜ばせ上手です。「どうすれば、そういう聞き上手になれるのでしょうか」と尋ねられるのですが、秘訣は、「この人に、こう変わってもらわなくてはならん」などと初めから考えないことだと思うのです。

生意気ざかりの中学生が、過ちを犯してしまったときにいちばんホッとするのは、「そうかい、そうかい。それは大変だったね」と言って話を聞いてくれるおじいちゃんやおばあちゃんがいてくれることだといいます。親の場合は、「なぜ、そんなことをしたの!」と、つい責める言葉が先に出てしまうわけです。しかし責めれば責めるほど人は心を閉ざしてしまいます。まず相手に心を開いてもらわなくては、いくらお説教をしても相手の心には届かないのです。

善(よ)い悪いと決めつけずに、こちらの心を空っぽにして聞くことに徹しないと、相手を受け入れる余地が生まれません。一人の人を本物の信仰者に育て上げるのは並み大抵のことではありませんが、その努力は相手のためだけではなく、自分もまた内に眠る慈悲心を引きだしてもらっているのです。

庭野日敬著『開祖随感』第11巻 152~153頁より
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