今日のことば

2/20 金曜日

やる気を起こさせる

円高不況で仕事が半減し、コスト割れで、仕事をすればするほど損をする。「お先真っ暗で、社員はやる気をなくしてしまい、どうしたらいいのか分からない」といった経営者の方々の嘆きを、ずいぶん耳にするようになりました。しかし、状況が困難だから、人はやる気をなくしているのでしょうか。

人間は生きるためには積極的で、やる気のない人などいない、と専門家は言います。もしそのような人がいたら、それは、やる気を抑え込んでいるものがあるからで、それを除いてやりさえすればいいのだというのです。

法華経には、宝の山へ向かう一行が、疲れきって動けなくなったときに、リーダーが幻の城を浮かび上がらせて、みんなを導く話が出てきます。幻の城は希望を与える手段なのです。希望があると人は疲れません。希望を持つと自分の意志で歩き始めます。人に命じられて歩くのは苦役(くえき)ですが、自分の意志で歩き始めると、どんな険悪道(けんなくどう)にも人はたじろがなくなるのです。

社員のやる気のなさは、経済環境や業績の悪化のせいより、トップが社員に希望を与えられなくなっているためだ、と考えなくてはなりません。

庭野日敬著『開祖随感』第7巻 236~237頁より
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