今日のことば
3/28 土曜日
欲も精進の力
信仰に入るきっかけは、願い事をかなえてもらいたい、というのが動機だったという人が多いと思うのです。病気を治してほしいとか、子どもが希望校に合格できますようにとか、会社を倒産から救ってもらいたいとか……。そうした切実な願いから一心にお経をあげる。少しでもお布施をさせてもらう。人さまのために奉仕をさせてもらう。
かなえてもらいたい願いというのは、つまりは欲なのですが、その欲がきっかけで、いつのまにか六波羅蜜(ろくはらみつ)を行ずる人になっていくわけです。そこのところを、とりわけ教会長さんや支部長さん、幹部さん方は見守ってあげてほしいのです。初めから「欲を捨てなくては幸せになれません」「その短所を直さなくちゃならないんですよ」と改めさせようとすると、その人の活力までそぐことになりかねません。その欲をうまくリードしてあげると、それが精進のエネルギーに変わっていくのです。
欠点を指摘するのは、だれにもできます。大事なのはその人の長所を見つけてあげられる目を持つことです。それが具わって初めて、人の欠点を長所に変えるという“ウルトラC”ができる幹部さんになるのですね。
庭野日敬著『開祖随感』第8巻 96~97頁より