今日のことば
5/11 月曜日
お母さんというお手本
家庭教育は、まず環境です。その環境でいちばん大事なのは何だとお考えでしょうか。「母の日」に、若いお母さん百人に「自分のお母さんに負けない自信のあるお母さんは?」と尋ねるテレビ番組がありましたが、自信がある、と答えたお母さんは皆無(かいむ)でした。それならば、その自分のお母さんのどこがすばらしかったか、思いだしてもらうと、家庭教育でいちばん大事なものが分かってくるのではないでしょうか。
私の母は体が弱かったのですが、毎朝一番に起きだして台所に立ち、夜は、子どもたちが何度目を覚ましても、まだ寝ずに夜なべをしていたものでした。そして父と母が互いに信頼しきって、いたわり合い支え合っているのです。私たちは勉強部屋も学用品も満足になかったのですが、そんな父母の姿を見て安心しきって、親の言いつけを守る子になろうと考えていました。
「良妻になればおのずと賢母になるが、賢母必ずしも良妻ならず」といいます。「勉強しないとお父さんのようになりますよ」などと子どもの尻をたたく“賢母”は論外です。子どもは言って聞かせたようには育たず、お母さんがやって見せたお手本どおりに育つのですから。
庭野日敬著『開祖随感』第8巻 242~243頁より