今日のことば
2/10 火曜日
輝いている顔
人の心を吸い寄せるには、こちらに感動がなくてはなりません。
お釈迦さまが悟りを開かれて、最初の説法の相手に選ばれたのは、かつて修行を共にした五人の比丘(びく)たちでした。しかし、五比丘はお釈迦さまが苦行を捨てて堕落(だらく)したものと思い込み、耳を傾けようとしません。その五比丘にお釈迦さまは、「私の顔が、いまのように輝いているのを見たことがあるだろうか」と語りかけられるのです。その光り輝くお釈迦さまのお姿に打たれ、その教えを聞いて躍(おど)り上がらんばかりの感動を覚えた比丘の一人アッサジの姿を見て、舎利弗(しゃりほつ)が即座にお釈迦さまのお弟子になったのでした。一切の苦から解脱(げだつ)する道を教えられた歓喜が、アッサジの全身にみなぎっていたのですね。
私たちも「ありがたくて、拝まずにはいられない」という気持ちになると、だれ彼かまわず、その感動を話さずにいられなくなります。全身にエネルギーが満ち満ちているとき、その人の体からある種の光が発しているそうで、最近の科学は、その光の撮影に成功したそうです。それこそ後光(ごこう)です。お互いさま、後光を発するようになりたいものです。
庭野日敬著『開祖随感』第7巻 194~195頁より