今日のことば

10/22 火曜日

在家の修行

シンガポール仏教会の事務総長をされているウイリー・テイさんは、保険会社の仕事をしながら、在家の仏教徒として世界宗教者平和会議をはじめ世界仏教徒会議などにも参加して、活発な活動をしておられる方です。

かつて本会に見えられたときにボランティアの応対にたいへん感銘を受けて、帰国後、さっそく青年たちをボランティアに育て、私どもが会議でシンガポールに行くと、その青年たちがいろいろと世話をしてくれるのです。このテイさんの熱心な活動を見て、私は在家信者のすばらしさをあらためて教えられました。

私どもの会の会員のみなさんも在家の方々です。ですから私はいつも、在家の方々の立場をよく知ってご奉仕をお願いしてこそ、信者さんが持てる力を存分に発揮してくださるのだと強調させてもらうのです。かといって「仕事と信仰のお役の両方など、とてもできるものじゃない」という人に、「なるほど、なるほど」とうなずいているだけでは、進歩も発展もありません。そもそも仕事と信仰を別のものと考えているからこそ、両立できないなどといった言葉が出てくるのでしょう。

庭野日敬著『開祖随感』第5巻 96~97頁より
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