6/17 木

頼りにされる喜び

生活に必要なものは、なんでも近くのスーパーですぐに手に入る便利な世になって、独り暮らしのほうがよほど気楽だという若い人が増えているそうです。しかし、そういう生活で、人間にとっていちばん大事なものを失っていることに気づかずにいるのではないでしょうか。

その大事なものとは、生き甲斐です。身近に自分に期待してくれる人がいて、その期待に応えている実感がないと、人は生き甲斐が得られないようにできているからです。

結婚して夫婦二人の生活になれば、独り暮らしの気楽さはなくなりますが、互いに相手のために役立っているという確かな手ごたえが得られます。それが喜びになるのです。

お母さんは、わが子が頼りにしてくれるからこそ、身を惜しまずに働くのが喜びになるのですし、お父さんは家族のためにという充実感で、毎日、会社でがんばれるわけです。ときには、めいめい考え方が違って意見が分かれたり腹が立ったりすることがあっても、相手がいればこそ、励まされ、力がわいてきて、互いに成長していけるのです。

庭野日敬著『開祖随感』より