今日のことば

1/16 木曜日

他を選り好みしない

自分と考えが違い、自分と合わない相手に対して無理に辛抱しているというのでは、こっちが小さくなったり、窮屈になったりしてしまいます。「ならぬ堪忍するが堪忍」で、無理やりがまんしていても、どこかで破綻(はたん)してしまうわけです。

この世の中は、さまざまな性格の人が集まってできています。いろんな性格の人がいることによって、自分の真価も現われてくるのです。コンクリートを作るのでも、セメントだけで固めようとしてもできません。砂を入れ、砂利を入れ、水で混ぜ合わせることによって、あの強力なコンクリートの力が生まれてきます。

自分と合わないからといって、相手を敵視し、孤立していたのでは、自分の価値もなくなってしまうのですね。和合僧(わごうそう)をつくるには、まず自分のほうが「他を選り好みしない」という心になってしまうことです。その一念が、それぞれの個性を持った人を和合僧に巻き込んでしまうのです。

夫婦の和合も、会社の協力一致も、世界の平和も、原理は一つです。

庭野日敬著『開祖随感』第7巻 108~109頁より
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