4/11 日

平和のためのコスト

カッとなってけんかするのと、がまんの子で耐えぬくのと、どちらが大変でしょうか。それぞれ事情が違い、立場が違っていれば相手の言葉や態度が理不尽に思えることもしばしばあります。国と国の関係になれば、なおさらです。いまや日米関係は真珠湾前夜だといった声があります。しかし、そういうときこそ冷静に考えてみなくてはなりません。過去の日本が不幸な戦争へ突入したのは、そうして感情的になってしまった結果であることを、歴史は物語っています。ここで私たちが忘れてならないのは、この日本は、世界が平和であるほかに生きる道がない国であることです。

「人と人との間の平和の状態は決して自然のものではなく、絶えず敵対行為に脅かされているのであって、平和の状態というのは、つくりださなければ存在しない」と、有名なドイツの哲学者カントが言っています。

平和を守るのには、戦争以上にお金も、手間もかかります。それに、さらに賢明さが要求されることを肝に銘じなくてはなりません。

庭野日敬著『開祖随感』より