諸宗教対話・協力

「仏教では、この世のすべての存在は網の目のようにつながり合っていて、それぞれがかけがえのないいのちの役割を担っていると見ます。こうした仏教の見方に立てば、他の宗教を排斥するどころか、異なる宗教もそれぞれに人類の平和と幸福を願っているのですから、その共通の目標に向かって協力し合えるのです。現在、宗教協力は世界的な潮流となっていますが、それは宗教の本来あるべき姿に帰り始めたあかしでもあると思います。各宗教が本当に協力し合う時代が到来したと言えるでしょう。私もまた、開祖さまの念願とされてきた宗教協力と世界平和への道を継承してまいりたいと願うものであります」。庭野日鑛会長は、このように、庭野日敬開祖が半生をかけてその推進に尽力した宗教協力の重要性を述べています。
庭野日敬開祖が教皇パウロ六世と会見(1965年、サンピエトロ大聖堂)
比叡山宗教サミット30周年記念「世界平和祈りの式典」の舞台に立つ庭野日鑛会長(2017年、比叡山)
「世界の人々と手をつなぎあい、平和な世界をつくる」という願いから、立正佼成会は、宗教協力を基盤とした平和活動を使命と考えています。そのため、宗教間の壁を超えた交流を積極的に行っています。その中心となるのが世界宗教者平和会議(WCRP)です。1970年、京都で開かれた第1回WCRPでは主要宗教の指導者約300人が一堂に会し、歴史的な出会いを果たしました。以来、WCRPは5年から7年に一度開かれ、諸宗教間の対話と協力を推進する世界最大規模の諸宗教間対話組織に発展しました。また、アジア宗教者平和会議(ACRP)の設立、国際自由宗教連盟(IARF)への参加、「アッシジ平和祈願の集い」の精神を受け継いだ「比叡山宗教サミット」への協力など、立正佼成会は国際的な宗教協力の輪を精力的に広げてきました。
一方、国内においても、日本宗教連盟(日宗連)、新日本宗教団体連合会(新宗連)と連携し、アジア地域を中心とした植林や農業開発、国内の環境問題への取り組みなど草の根の運動を活発に行っています。私たちにとって、世界の諸問題を自分自身の問題として受けとめ、問題解決に尽力していくことが、もっとも大切なことなのです。
「人類友愛のための国際会議」で庭野光祥次代会長がスピーチ(2019年、アブダビ)
※WCRP(世界宗教者平和会議)について
WCRPは、World Conference of Religions for Peaceの略称。
国際的には、Religions for Peace=RfPと称しています。
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