仏教とはどのような教えか

はじめに

はじめに

これから、仏教の主軸となる大事な教えについて、解説することにいたします。
今まではよく、(げん)()(ぶっ)(きょう)根本(こんぽん)仏教・小乗(しょうじょう)仏教・(だい)(じょう)仏教・南方(なんぽう)仏教・北方(ほっぽう)仏教などといったような分類が行なわれていました。仏教を学問的に研究する学者ならば、このような分類も必要でしょうが、人生苦から救われ、世の中をよくするために、仏教を学び、信仰する者にとっては、そういう分類にとらわれる必要はありません。
釈尊が法華経をお説きになった意図(いと)がすでにそういった精神に基づくものであって、《方便品》の〈如来(にょらい)(ただ)(ぶつ)(じょう)(もっ)ての(ゆえ)に、(しゅ)(じょう)(ため)(ほう)()きたもう。()(じょう)()しは二、()しは三あることなし〉というおことばが、その精神を如実に示す大宣言なのであります。
それゆえ、ここでは原始仏教と大乗仏教などという分類はいたしません。すべての法門がわれわれの人生の指針として貴重なものであり、すべての教えが平和世界建設のために欠くべからざるものであるからです。そういう心づもりで読んでいただきたいとおもいます。
教えの解釈は、できるだけ古今の大先達によってなされたものに準じますが、しかし、前にも述べたとおり、生き生きとした発展を無限に続け、常に新しく溌剌(はつらつ)たる新鮮さをもっているということが仏教の特色であり、いのちであると信じていますから、そういう仏教観に基づき、時代に即応したわたしなりの解釈をしたものもあります。といっても、けっして自分勝手な解釈ではなく、それが教主釈尊のご真意に添うものであるという確信から出ているのであります。そのことも、あらかじめ承知しておいていただきたいと思います。

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