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2001年08月24日 長崎でWCRP青年部会主催「サマーキャンプ」

WCRP(世界宗教者平和会議)日本委員会青年部会主催の第6回「サマーキャンプ」が8月24日から26日まで、長崎市内の長崎カトリックセンターを会場に開催されました。本会の青年部員13人をはじめ、天台宗、カトリック教会、妙智會教団など13教団(宗教・宗派)から61人の青年が参加しました。

「サマー・キャンプ」は、平和を希求する各教団の青年たちが平和学習や対話を通して、互いに研鑽し合うことを主な目的としています。参加者は長崎原爆資料館を見学し、浦上天主堂での「世界平和祈願ミサ」に参加するなど、平和の祈りを捧げ、寝食を共にしながら相互理解を深めました。
25日、長崎原爆資料館を訪れた参加者は、被爆者で語り部の本会会員の戦争体験に耳を傾けました。爆心地から200メートルの距離にあった自宅近くの防空壕で被爆した当時の惨状を涙ながらに回想。「原爆は、一瞬にしてすべてのものを奪い去ってしまいました。大切な家族も、友人も、近所の人も......。毎年、8月9日を迎えるたびに、『助けてくれ』という呻き声を思い出し、胸がキリキリと痛むのです。二度と戦争は起こしてはなりません。21世紀を担う皆さん一人ひとりが本気になって平和のために精進されることを念じています」と語りかけました。
参加者の一人は感想発表の中で、「戦争がなぜ起こったのか、それをくいとめるためには何が必要だったのかをこれからも真剣になって考えていきたい」と述べました。
このほか、長崎市内の名跡を訪ねるウオークラリー、平和公園での「平和の誓い」、グループディスカッションなど多彩なプログラムを実施。参加者は、平和活動の意義をかみしめると共に、自分たちの身近な実践のあり方を学び合いました。

(2001.09.05記載)