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2001年08月27日 UNHCRのルパス渉外部長が来会

UNHCR(国連難民高等弁務官事務所、本部=スイス・ジュネーブ)のピエール・ベルナルド・ルパス渉外部長が8月27日、立正佼成会本部を訪問、酒井教雄理事長と事務庁舎特別応接室で懇談しました。

UNHCRは、おもに紛争や自然災害によって難民となった人々に国際的保護を与え、母国への帰還や第三国での定住を支援する国連機関で、世界のさまざまなNGO(非政府機関)や国際機関と連携し、業務を遂行しています。本会からもこれまで2人の職員がジュネーブ本部に出向し、スタッフとして人道支援活動や紛争予防研究などに携わってきました。ルパス氏は長年、ユニセフ(国連児童基金)の職員を務め、このほどUNHCRの渉外部長に就任しました。
懇談の冒頭、酒井理事長は、UNHCRとユニセフの双方が本会と密接な協力関係を保っていることに触れ、「私たちは、皆さんとの協力を続ける中で、難民の方々や世界の子どもたちに関心を寄せ、活動を進めてまいりました。小さな歩みかもしれませんが努力を続けていきたいと思います」と語り、「ゆめポッケ・キッズキャンペーン」などを通し、本会の子どもたちが難民の子どもたちの支援活動を行っていることを説明しました。また、9月にニューヨークの国連本部で行われる「国連子ども特別総会」に出席する意向を伝えました。
これに対し、ルパス氏は「世界の難民の半数は子どもだと言われています。人間は本来、平等でなければなりませんが、難民になってしまうと"当たり前"の権利さえ与えられません。子どもたちは難民キャンプの中では元気に遊びまわることもできないのです。子どもに与えられた権利を守っていくことが私たちの使命です。これからも手を携えて難民問題に取り組んでいきましょう」と述べました。

(2001.09.05記載)