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2002年05月12日 立正佼成会代表が「子どものための宗教者ネットワーク会議に参加

「GRNC(子どものための宗教者ネットワーク)会議」が5月12日から14日の3日間にわたり、米国のメリノール本部で開かれました。「ありがとう基金」(総裁・宮本丈靖妙智會教団会長)の主催によるもので、36カ国から約100人の宗教者、NGO(非政府機関)代表が参加しました。本会からは酒井教雄参務が全体会議の議長として、国富敬二青年本部長が児童虐待・暴力をテーマとした分科会の議長として、さらに学生部員代表を含む合計6人が参加しました。南アジア、中央アジア、アフリカ、中東、中南米、欧州などで子供の問題に取り組んでいる参加者たちは、貧困撲滅と倫理教育の推進を2本柱に、今後の活動を進めていくことを確認しあいました。

GNRCは、ありがとう基金が支援する宗教協力活動の一環として、2000年に設立されました。紛争やエイズ、貧困などに苦しむ子供たちの救済を目的としています。4年に1度の国際フォーラムを開催するほか、インターネット上に常時情報交換が可能なホームページを開設して相互啓発を目指しています。
活動そのものはGNRCのメンバーが地域レベルで実施しており、同基金が支援するかたちをとっています。この2年間で、アフリカ、南アジアに事務局が開設されたほか、各地で会議やワークショップなどが行われました。
今回の会議は国連子ども特別総会のフォローアップとして開催されたものです。特別総会の準備会議でGNRCの活動を提示したほか、同基金総裁の宮本師がGNRC代表として特別総会で演説し、子供のための倫理教育の推進、貧困撲滅などの推進に貢献することを表明しました。
会議はこれを受けて進められ、3日間にわたる全体会議で4人が基調発題し、2人が特別講演しました。そして、「健康的生活、エイズ」「基礎教育」「児童虐待・暴力」といった分科会で詳しい話し合いがもたれました。
天台座主の特使として基調発題に立った小林隆彰師は、「奪いの心をお返しの心に」と話し、欲の心を感謝とお返しの心に変える必要性と、宗教協力を基盤とした平和貢献の重要性を説きました。また、本会代表の高校生は「基礎教育」の分科会で、幼い時からの正しい教育の必要を訴えました。

(2002.05.22記載)