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2002年06月24日 ACRP6 本会会員の動き

ACRP6には、本会からも会員約50人が参加し、会議での積極的な発言やボランティアスタッフとしての活動など、それぞれが役割を果たしました。

<正式代表らの動き>
大会には庭野会長のほか、山田匡男理事(多摩教区長)、泉田佳子布教相談役が正式代表として参加しました。
山田理事は、研究部会3(テーマ『いのちを尊ぶ共同体のための和解―人間の尊厳と人権』)で、WCRP日本委員会人権委員会委員長として、同委員会が取り組む人権擁護活動について報告。同和問題現地学習会や、在日韓国・朝鮮人、在韓被爆者、サハリン残留韓国人への懺悔・支援活動などを紹介しながら、こうした長年の積み重ねによって、過去の不幸な出来事を乗り越え、日本と朝鮮半島の人々の間に少しずつ信頼が回復している状況を説明しました。
泉田布教相談役は本大会に先立って行われた女性会議に出席したほか、研究部会5(テーマ『平和の文化を育てる和解―平和のための教育と奉仕』)で、諸法実相、十如是の法則について図を用いながら説明。自分の心の持ち方と、触れる相手との縁の結び方によって結果が決まることを解説し、「まず相手を受容し、相手にとってよい縁にならせて頂くところに平和な世界も展開するのです」と述べました。泉田布教相談役の発表は仏教観に基づいた平和教育として参加者の関心を集めました。
また、芳ジュ女学院情報国際専門学校の眞田芳憲校長は、研究部会3でコメンテーターとして『人間の尊厳、人権、人間の責任』をテーマにスピーチしました。眞田校長はこの中で、人権は人間の尊厳を実現するための手段であるとした上で、人権の概念はすべての人がその権利を尊重する義務を果たすことによって初めて成り立つものであると強調。「和解の第一歩は人間として宗教的、倫理的責任を果たすことから始まるのです」と述べました。
<会員の活躍>
青年使節団として青年部員13人(BCYCC=バターン・キリスト青年会のメンバー1人を含む)が参加した。メンバーは青年事前キャンプで各国の宗教青年と共にさまざまな問題を討議し、互いの信仰について意見を交わしました。また、大会中、受付や会場整理、書類のコピーや配布、記録などのボランティアにあたり、大会の運営を陰から支えた。労を厭わず献身的に行動するメンバーの姿に、大会事務局や参加者から賛辞が寄せられました。
韓国、台湾、バングラデシュ、スリランカの各海外拠点や、インドネシア国内からも合わせて12人の会員が参加しました。このうち、4人の青年が本会青年使節団のメンバーとしてボランティア活動に加わりました。
また、外国語によるボランティア活動を行う本会ランゲージ・サービス(LS)からも6人のメンバーが参加。会議中の同時通訳や講演内容の翻訳、海外宗教者らの応対などにあたりました。
<一食を捧げる運動の紹介>
大会3日目、参加者全員が昼食を抜き、一食運動を実践しました。これに先立ち、青年会員が同運動の意義や内容を説明。27年間で80億円以上の浄財が集まり、「立正佼成会一食平和基金」として国内外1170のプロジェクトを支援してきた実績を紹介しました。「一食を通して、人間はつながり合い、お互いを必要としながら生きていることを訴えていきたい」と述べ、参加者に同運動への協力を呼びかけました。これに応えて、会場からは大きな拍手が沸き起こりました。

(2002.07.03記載)